掘っても掘っても雪!小樽花園グラウンドの雪割り!


yukiwari.jpg 小樽公園運動場(花園5・花園グラウンド)で、4月9日(日)9:00から、約100名の市民が、各自で用意したスコップを手に手に持って集まり、雪割りボランティアを行った。参加者は、野球少年たちが、1日も早く利用出来るようにと、春の重たい雪をスコップで懸命に掘り起こしていた。
 花園グラウンドは、シーズンになると多くの野球愛好者たちが早朝からナイターまで利用する、市内草野球のメッカ。14,751平米の広さにバックネット2基が設置され、小中学生の野球大会や早朝野球などが盛んに行われている。
 現在、この花園グラウンドは、今冬の大雪で1mを超す雪で一面覆われており、シーズンを前に雪割作業が必要となっていた。雪割りは、グラウンド面を大まかに碁盤の目を描くようにスコップで雪をかき分け、締まっている雪を起こし、空気の通りを良くし、雪解けを図り、1日も早いグラウンドの利用促進を目指す作業。
 今回の雪割りボランティアは、小樽市教育委員会が市の財政難のため、花園グラウンドを利用する各野球団体に、初めて協力を要請し実現した。雪割り用具も提供されず、参加者各自がスコップや長靴を持参して手弁当での作業となった。
 この日は、小樽軟式野球連盟や少年野球連盟などの約100名がボランティアに参加。5月1日(月)のオープンを目指して、雪割り作業に精を出した。参加者は、汗を流しながら残雪をスコップで掘り起こしていった。今冬の豪雪で、グラウンドには約1mもの雪が残っており、「まだまだあるよ」、「掘っても雪ばかりだ。土が見えてこない」との嘆きが飛び交った。
 今年から潮見台中学校に入学する藤本和真(12)くんは、「若竹小学校の時によく試合をしました。中学になってからも、早く花園グラウンドで野球をしたいから参加しました。疲れるけど良い運動になります」、長橋少年野球団の石井真理さんは「子供たちに早く野球をさせたいので参加しました。でも思った以上に雪が積もっていて、掘っても掘っても土が出てきません。大変です」と、懸命に雪を掘り起こしていった。
 市教委生涯スポーツ課・吉井研二主査は、「本当に助かります。こうやって雪を掘り起こして、空気を入れるだけで全然違いますからね、すごく解けやすくなるんですよ。これから市の景気が回復するまで、協力してもらえればありがたい」と、市民の協力に感謝していた。
 花園グラウンドの雪割りボランティアを皮切りに、市内各運動施設でも徐々に雪割りボランティア活動が行われる。