小樽市総合博物館(色内2)運河館は、師走の12月21 日(日)10:30と13:30の2回、臼と杵を使った「もちつき」が行い、つきたての餅を来館者に振舞った。
時折吹雪となる悪天の中、午前の部では、臼と杵を使った伝統的な餅つきを体験しようと、親子連れなど約50人が来館した。
同館職員とともに、同館ボランティア15名が協力。もち米を蒸したり、ついたりとそれぞれを担当し、女性ボランティアがつきたての餅を手馴れた手つきで綺麗に丸め、あんこときな粉をまぶし、来館者に振舞った。参加者は、つきたての餅を美味しそうに頬張った。
小樽中央ライオンズクラブ(稲村宗彦会長)は、揃いの半纏を着て8名で参加。例年同様、餅米15kgを寄贈し、2.5kgずつ6回に分け、子ども達が餅をつく様子を見守りながら、一緒に楽しんだ。
同クラブは、2005年の創立46年の時に、杵と臼を同館へ寄贈。創立55年目の今年まで毎年欠かさず、餅米の寄贈を続けている。
奥村桂以事業委員長は、「博物館では、日本の伝統文化の餅つきを体験させ、継承するのは大切なこと。当クラブでも、もち米を寄贈し協力。皆さんにつきたての餅を味わってもらいたい」と話した。
同クラブ員も、「餅の中にあずきが入っていて美味しかった。味わって食べてもらいたい」と話した。
会場では、蒸したあつあつのもち米が臼に移され、同館ボランティアが何度かついてから、子ども達の出番となった。
順番を待った子どもは、大きな杵を支えながら持ち、掛け声に合わせ、餅つきを体験した。順番に次々と餅つきを体験し、子ども達がついた餅が出来上がった。自分達でついた餅を頬張りながら、「美味しい!」と笑顔がこぼれた。
また、炒った大豆を碾臼(ひきうす)でひき、きな粉を作る体験も行われ、来館者は、興味深く体験し、ひきたての香ばしいきな粉を味わった。
家族で毎年来館している小学4年の信田凌駕君は、「もちつき体験は楽しかった。お餅は大好きで、美味しかった」と話した。
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