協会病院の分娩休止に「びっくり!」 市長定例記者会見


 小樽市の中松義治市長は、11月28日(金)、市役所(花園2 )本館2階市長応接室で、定例記者会見を開き、住宅火災死亡者ゼロ1,000日達成などの4つの会見項目について説明した。
 ◎住宅火災死亡者ゼロが1,000日を達成した件について
 小樽市では、2012(平成24)年2月11日の住宅火災による死亡者の発生以降、火災による死亡事故は発生しておらず、11月8日の時点で死亡者ゼロの期間が1,000日を達成した。(11月28日現在では1,020日)
1128mayer.jpg 以前の本市の過去最長記録は432日だったが、人口10万人以上の道内主要都市の中でも、長期間に及んでいる。住宅用火災報知器の設置が義務となり、普及したことが大きな要因と考えられる。市では、1日でもこの状況を長く継続させ、市民の安心安全な暮らしの実現に努めたいとしている。
 ◎小樽市融資制度における融資限度額の増額改定について
 市内で事業を営んでいる中小企業等で、仕入資金や買掛金の決済、車両、備品等の購入など各種事業資金が必要な場合、融資を受けることができ、12月1日から、中小企業特別資金(マルタル資金)の融資限度額が3,000万円増額となった。
 昨年度は、新規貸付が前年度比で減少したものの、5年間では増加に推移。市内の中小企業にとって、マルタル資金は条件が良く利用しやすい資金と活用している。
 昨年12月に、金融機関と会議を行い、その中で、企業ニーズがあるマルタル資金の融資限度額の引き上げの要望があった。協議の結果、これまでの2,000万円から3,000万円に、融資限度額を1,000万円増額し、12月1日から運用する。限度額の引き上げが、市内の中小企業の経営安定化に繋げたいとした。
 ◎「小樽市人口対策会議」の設置について
 各団体からの推薦者と公募した11名を委員とする「小樽市人口対策会議」を立ち上げた。本日15:00に、第1回目の会議を実施する。平成27年10月末まで、おおむね1年間を予定している。同会議での意見を、平成28年度の予算に反映させるべく議論をお願いしたい。
 ◎小樽市観光客入込客数(上期)について
 平成26年度上期の観光入込客数は、387万3,400人となり、対前年度同期より4万5,900万人の減少。対前年度比98.8%の微減となった。
 内訳は、道外客数が5,200人、道内客数が4万700人とそれぞれ減少した。道外客数では、クルーズ客船について増加はあったが、減少は格安航空会社の減便などが原因と思われる。道内客については、ガソリンの高騰や小樽ドリームビーチ付近の交通事故の影響による海水浴客の大幅な減少が要因と考えられる。
 宿泊客については、消費税増税の影響で、対前年度比99.6%の微減となり、37万500人となる。しかしながら、外国人宿泊客数は、前年度比114.8%の3万9,064人と増加。これまでの最高を記録した。
 昨年に引き続き、好調なタイが2倍となり、日中関係が冷え込みで不調だった中国がハイペースで回復し、3倍の大きな伸びとなった。引き続き、東アジア、東南アジアにおいては、今後も観光客の増加が期待できるため、誘致活動に力を入れ、国内に向けても小樽の魅力の発信等に努め、何度でも足を運ぶリピーターを増やすよう取り組みたいと考える。
 質疑応答では、
 Q:先日開かれた町会長との定例会見で、街灯のLED化について、設置費の9割負担を示していたが、市の財政難の中での措置について
 A:11月には電気料金が値上げとなり、さらに、来年4月に値上げとなると、街路灯の電気料金の負担が大きいと以前から聞き、なんとか負担を軽減したい思いがあり、3年間で措置をしていきたい。
 LED化には今まで市と町会が5割ずつ負担していたが、市が9割、町会は1割負担にして、将来的には、電気料金の負担が軽くなりプラスに働いていると考える。
 Q:小樽協会病院の新規分娩休止について
 A:先週の月曜日に突然、話を聞き、びっくりしている。至った経緯の情報収集をしているところ。道の周産期医療の指定を受けているため、道とも話をし、次にどうするか考えたい。
 いずれにしても、小樽市から周産期医療ができないことはあったはならないことで、協会病院へは引き続き、周産期医療を継続してもらいたい。新市立病院が、12月1日に開院するが、すぐに受けることにはならないが、慎重に対応したい。重要な課題と受け止め、継続するようお願いしたい。
 Q:森井秀明氏の小樽市長選挙立候補表明について
 A:活力や元気のある小樽、安心安全に暮らせる小樽、そういうまちづくりを検討してもらいたい。
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