絶好の快晴の中、残雪の小樽天狗山スキー場(最上2)で、オリンピックやワールドカップ・スラローム、全日本選手権などで目覚しい活躍をした、小樽出身の岡部哲也(40)選手を記念した「第4回岡部哲也カップ」が、4月1日(土)の最終営業日に行われた。
3月31日(金)と4月1日(土)の2日間の日程で行われる予定だったが、大会前の大荒れの天候の影響で、雪のコンディションが悪く、初日が中止となり、2日目の女子の競技だけが開催された。
快晴となった1日(土)は、全国各地から63名の女子選手が参加し。天狗山の旧コースとロングラインコースを使用して、タイムを競い合う雪上の真剣勝負が繰り広げられた。
前日の大会に出場する予定だった、トリノオリンピックで大活躍した皆川賢太郎(28)選手や吉岡大輔(26)選手と岡部選手は、競技開始前にデモンストレーションを行った。会場に集まった選手や観客たちの「うれしい」、「感動」などの歓声を浴びていた。天狗山のインストラクターは、「すごいうれしいです。すばらしいです。感動しました」と、ジャンパーにサインをしてもらって大喜びしていた。
トリノオリンピックのアルペン回転で、50年ぶりの歴史的な入賞(4位)を果たした皆川選手に注目が集まった。皆川選手は「0.03秒で、あと4年かと思うと、すごく長いですね。あと4 年待たなきゃいけないと思うと本当にくやしいです。今はオフですが、5月の中旬から早めに雪に乗って、世界選手権に臨みたいですね。次の目標に向かってね」と、トリノでの感想を述べ、「今日改めて天狗山を滑って懐かしいなぁと思いました。リフトに乗っている時に海が見えて、やっぱり小樽って海が見えるんだなと思い出しました。雪質も春なので状態は良くはありませんが、気持ち良かったです」
吉岡選手も「久しぶりに北海道で滑った。懐かしいですね。10年ぶりくらいになるのかな。昔のことを思い出します」と、笑顔で話していた。
4月1日(土)で天狗山スキー場の冬季営業は終わり、小樽の本格的な観光シーズンに向け、夏山へと衣替えする。夏季営業は、4月22日(土)9:30からの予定。