平成26年度小樽市文化祭は、9月25日開催の美術展を皮切りに、多彩な作品展が、市立小樽美術館(色内1)を会場に開催され、多くの市民の目を楽しませている。
最後を飾った「小樽写真市展」が、10月31日(金)〜11月3日(月)の4日間の日程で始まった。第1部(自由の部)35点・第2部(ネイチャー)27点の入賞作品62点を展示。第1部の推薦・市展賞には、「影絵でじゃんけん遊び」(紅露雅之さん)の作品。第2部の推薦・市長賞には、「夜明け」(嵯峨秋雄さん)の作品が受賞した。
同写真展は、市民在住者を対象に、自由の部と人工物が入らないネイチャーの部に分かれ、1人何枚でも応募可能。写真のサイズは、A4と四つ切りで、カラーでもモノクロでもOK。
今年度は、30代から80代までの40名が、1部に169点・2部に102点の応募総数271点となり、多い人で16点応募している人もいた。昨年度は、応募者34人・応募総数251点で、昨年より6名増えている。
10月4日(土)、生涯学習プラザで公開審査を開催し、審査員には、日本写真芸術学会・日本写真家協会会員の石津聡氏が務め、厳選なる審査が、応募者の見守る中で開かれた。
小樽写真市展運営委員会(川原静雄会長)の8名の会員が、準備や当番を手分けして行っている。川原会長は、「今回の応募者は昨年を上回り、写真に興味を持つ市民が増えた。上位の作品は、個性溢れる力作揃い」とコメントを寄せている。
会場には、表情豊かな人物や小樽や近郊の祭りやイベントでのひとコマ、ネイチャー部門では、北海道ならではの自然や動植物を題材に撮影し、色鮮やかな写真が展示され、訪れた人々の注目を集めていた。
市展委員の松居秀昭さんは、「小樽のカメラ人口が少し増え、石津審査員によると、小樽の写真愛好家のレベルが上がり、選ぶのに大変苦労したとの言葉を頂いた。受賞作品が並んだ写真展を、この機会に是非、見てもらいたい」と話した。