ポイ捨てをなくし、リサイクルの大切さを伝える「2014 CAN-ART フェスティバル」が、10月3日(金)から5日(日)の3日間の日程で始まった。
空き容器を利用したアート作品やスチール缶・アルミ缶・PETボトルリサイクル推進各協会など11団体が、各ブースで環境関連のPRを行なった。
主催する北海製罐株式会社同実行委員会が中心となり、「身近なところから楽しく広げよう!あき容器捨てない町づくり!」をスローガンに、1993年にグループ会社の社員や家族とともにスタートし、今年で22回目。小樽での開催は19回目となる。
会場中心部に、毎年テーマを変えて、空き容器を再利用して制作するアート作品が、来場者の注目の的となっている。今年度は、”恐竜時代へ時間旅行”と題して、恐竜の家族を、アルミ缶やスチール缶約900個、ペットボトル大小約400本を使用。ペットボトルのラベルも再利用し、ジャングルを表現。一番大きい恐竜は、高さ2m弱・幅80cm・長さ3mもある。噴火を再現した火山もあり、まさに恐竜時代にタイムスリップ。
このアート作品から恐竜の数を当てるクイズを出題。正解者には、缶ジュースとペットボトルのラベルをリサイクルした花をプレゼント。来場者は、真剣に恐竜の数を数えてゲームを楽しんでいた。
今回初めて展示したラベルを再利用した花は、ホッカンホールディングス総務部の石田和代さんのアイディア。500本作り、会場を華やかにし、クイズの景品にも使われた。
石田さんは、ペットボトルのラベルを見て、閃いたそうだ。ラベルを折り曲げ、はさみを入れ花びらを作った。はさみの入れ方を替えると花びらに変化があり、スミレやコスモス風に何種類か制作した。
PETボトルリサイクル推進協議会では、ペットボトルについてやペットボトルのリサイクルを推進する活動を紹介した。
クリアファイルや卵のパックなどのシート、スーツや作業服などの衣類、洗剤のボトルや排水溝のふたなどに再利用している。
また、回収したボトルを、ペットボトルの原料に戻し、再びペットボトルを作り、循環させているなどを紹介した。
アルミ缶リサイクル協会では、缶ができる工程を紹介し、原料なども展示。リサイクルすることでより少ないエネルギーでアルミ缶を作ることができるため、リサイクルを推奨している。クイズで景品をプレゼントしていた。
小樽消費者協会では、不要品から作ったエコバッグを展示したり、ペットボトルを使って風車の作り方を紹介した。
同社・CAN-ARTフェスティバル実行委員会の福澤直俊代表は、「缶フェスティバルを楽しみにしている方も多い。クイズやゲームを楽しみながら、各ブースから環境について学んでもらいたい。リサイクルについて学ぶ良い機会となればと思う」と話した。
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