本をアートで楽しむ "小樽 Book Art Week"


 本を切り口に様々アート作品で表現する「小樽 Book Art Week 2014」が、9月27日(土)から10月9日(木)まで始まった。
 2011年に、ヴェールボアでの開催をきっかけに、2012年には参加会場を増やし、今年で4回目の開催となった。芸術の秋に合わせた小樽恒例のイベントとして定着しつつある。
bookartweek1.jpg 今年は、あとりゑ・クレール、シロクマ食堂、市立小樽文学館、小樽MUSE、なまらや、カフェレーゲンボーゲン、ヴェールボア、cafe菜はなの8件で、個性溢れるブックアートを展開中。
 初日、市立小樽文学館では、「JJ’s cafe」を会場に、”古本でアートしよう”をテーマに、単行本約1,000冊と文庫本約1,000冊を使い、背表紙に注目し、色分けしたグラデーションを楽しめるよう展示しアートを完成させた。
 同館での参加は3回目。15年前から市民提供の古本を還元するリサイクル活動が年3回開かれ、常設の古本コーナーとともに親しまれているカフェコーナーと、その提供された膨大な本に着目し、コーナーの仕切りを利用してのアートが閃いたという。
bookartweek2.jpg 文学館ボランティアの協力を得て、スタッフが背表紙を色分けし、グラデショーンとなるよう構成。展示の本は、アートの一部となり、展示中は本として手に取ることはできないが、11月3日の文化の日に開催の古本市で、来場者に還元するまで楽しんでもらう。
 会場は、仕切り棚に並べられた文庫本や単行本が色別に並べられ、まさに本が作るアートで、発想もユニーク。文学館スタッフの千葉乙代さんは、「開催2日前から展示を始めた。色といろんな本を楽しんでもらいたい」とPRした。
 なお、同イベントのフライヤーは、ちまちま人形でおなじみの高山美香さんが制作し、表紙にはある人物を模っている。それを元に、千葉さんが立体的に作り上げ会場に展示し、ブックアートに華を添えている。
 小樽 Book Art Week 2014
 9月27日(土)〜10月9日(木) なまらや、ヴェールボア、cafe菜はな
 9月27日(土)〜10月12日(日) あとりゑ・クレール
 9月27日(土)〜10月13日(月) 小樽MUZU、市立小樽文学館、シロクマ食堂、カフェレーゲンボーゲン
 小樽 Book Art Week
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