小樽市文化祭「盆栽展」が、9月25日(木)から28日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階ミーティングルームで始まり、盆栽愛好家達が、見事な作品を鑑賞し楽しんだ。
市長賞には金勝男さん、教育長賞には深堀広久さん、文団協賞には渡辺一男さんの作品が受賞した。
愛好家が集う小樽盆栽会(大橋正雄会長)が運営する同展は、同会会員9名と一般市民4名の13名の57点を展示している。盆の中に収めれれた草木の形や文化祭での出展に合わせ、紅葉や姫りんごが色づき、丹精込めて世話をした草木が会場にずらりと展示されている。
同会の会員は、盆栽歴が長いベテラン揃いで、平均年齢も70代後半。受賞者には、常連も多く、良い木を長年持ち続け、一生懸命に世話をして、お互い切磋琢磨し生きがいにしている会員も多い。
出展には、主木・添え木・下草の3点セットなど決まりがある。市長賞を受賞した金さんは、主木に世話が難しい黒松を出展し、樹齢数百年も経つ木の古さが木の肌に独特の特徴を持ち、根張り具合も合わせ高く評価された。
同会幹事長の深堀さんは、主木にいちいを出展し、幹が枯れた部(舎利・しゃり)を生かし、10年ほど世話をしている自慢の木。見所は、舎利や枝が枯れる(神)で、3種類のコケを出展のため貼ったという。添え木は姫りんご。下草と3点のセットで好評価を得た。
深堀さんは、「200年や300年も生きる木なので、木からオーラや生きる力をもらっている。最高の趣味と自負している。鉢に入れてからの年数が重要。ぜひ、この機会に、盆栽に親しみ、若い世代も入会し楽しんでもらいたい」と話した。
盆栽愛好家らがぞくぞくと会場に訪れ、市民からの質問に会員らは丁寧に答えていた。
盆栽展 9月25日(木)〜28日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階ミーティングルーム