素顔の小樽をスケッチしたような写真で紹介する「乾英男・写真展”小樽スケッチ”」が、オーセントホテル小樽(稲穂2)1階ギャラリーで、9月11日(木)から20日(土)まで開かれている。2011年10月に「小樽子どもの国」をメインに個展を開催、今回2回目となる。
同展では、小樽の観光地ではなく、素顔の小樽にスポットをあて、人通りの少ない街角や住宅地の小路や路地裏などを、現在からちょっと前の、今と風景が少し違う頃を集め、懐かしさや「これ今もあったかな?」と疑問が沸くような24作品を展示している。
乾氏は、小樽出身で高校まで小樽に住み、現在は札幌在住。小樽を拠点に制限時間内に指定したエリアを、フィルム・レンズ・カメラ1台を使い撮影する「フィルム一本勝負」の世話人を務め、札幌(富士フィルムサロン)と小樽(運河プラザ)で作品展を開催している。
小樽をこよなく愛し、時間を作っては、小樽での撮影を楽しみ、自身のブログでは、ほぼ毎日、小樽で撮影した1枚を更新し続けている。
作品はどれも、乾氏が試行錯誤で生み出した、微妙なさじ加減を加えることにより、ノスタルジックな雰囲気を出すようスケッチ風に加工されている。
会場には、案内状にも載せた、今はなき小樽駅前の歩道橋を写した作品や、錦町十間坂や船見坂、花銀の建物や豊川町の住民なら家の窓からいつも見ていると思われる風景などを、スケッチ風に加工して発表している。
華やいだ観光地ではなく、住民しか知らないような、”小樽のどこ?”と、写真を見て、あれこれ場所を詮索したくなる風景が並び、来場者同士の会話が弾む。
乾氏は、「観光地ではない素顔の小樽を集め、小樽の人でも気づかない普通の景色を見て、素敵な小樽に気づいてもらいたい。ぜひ、この機会に足を運んでもらいたい」と話した。
乾英男・写真展”小樽スケッチ” 9月11日(木)〜20日(土)10:00〜18:00(最終日15:00)
オーセントホテル小樽(稲穂2)1階ギャラリー 入場無料
◎小樽スケッチブログ