平成26年度小樽市消防団秋季合同訓練が、9月7日(日)、9:00から小樽公園(花園)運動場で開かれ、
市内18の消防団から女性48名を含む351名の団員が参加し、欠席した小樽市長に代わり貞村英之副市長と市議会議員、消防団OB、婦人防火クラブ員が、合同訓練の様子を見守った。
この訓練は、「消防の使命達成のため、日頃の訓練の成果を遺憾なく発揮し、消防精神と規律厳正な諸訓練を広く市民に示し、防災思想の普及を図り、火災等の被害を最小限に食い止めること」を目的に、毎年開かれている。
会場では、消防団員が各分団に分かれて整列し、入場分列行進を行い、副市長と市議会議員の観閲を受け、同副市長が告示を述べたのちに、6つの訓練が行われた。
最初の訓練は、女性消防団員による放水訓練で、2009(平成21)年から、女性団員だけで同訓練を行っている。第11分団の女性団員が、防火衣を身にまとい、ホースを持って走り、勢い良く的に向かって放水。災害時に迅速に行動できるよう訓練を重ねている。
次は、陸・海軍の負傷兵を安全に迅速に担架で搬送する担架操法を公開した。同操法は、戦後、復員した後に消防団へ入団した団員により応急手当担架操法として団員に広め、第8分団と第11分団の団員が伝統ある操法を守り受け継いでいる。団員は、グループを作り、号令に合わせ、担架を左右・前後に運び、日頃の練習の成果を披露した。
放水体験会では、婦人防火クラブ員が、放水を体験し、消火技術と軽可搬消防ポンプの性能を体験した。
訓練最後には、火災現場で必要不可欠な放水訓練を実施。タンク車2台を水源とし、小型ポンプを中継にした放水活動が行われた。消防本部と消防団員が連携し、不測の事態に備える重要な訓練となった。
すべての訓練が終わり、再び整列し、「日頃の訓練成果を遺憾無く発揮した訓練を見て、心強く感じた。消防団の皆さんには、それぞれの地域の安全を願い、身を挺して、火災その他の災害防除に活躍し、その崇高な精神と努力に対し敬意と感謝を表する。近年は、自然災害が起こり、地域防災の要となる地域の消防団の役割が非常に重要となる。地域に密着した防災機関として、消防と一致団結して技術の練磨や向上を図り、市民にとって安全で住みよいまちづくりを目指すために、さらなる精進をお願いしたい」と、飯田敬消防長は訓示を述べた。
小樽市消防団・島本隆男団長は、「消防団では、数々の訓練を目的に従って行ってきた。これからは、消防団が中心となり、地域の皆さんの力を総結集して、市の防災力を高めていかなければならない。私達の理想では、団員ひとりひとりが地域防災のリーダーでなけらばならない」と述べた。
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