小樽市のシンボル的存在である小樽天狗山(標高532.5m)からの眺望を楽しむ「おたる天狗山夜景の日」が、8月30日(土)に開かれた 。
市制施行80周年を記念して、平成14(2002)年から始まった「おたる天狗山夜景の日」は、今年で13回目を迎えた。
昨年は、大雨による悪天候に見舞われたが、今年は雨の心配もなく、すっきりと晴れ渡る好天に恵まれた。
同山からの眺望は、ミッシュラン・グリーンガイド・ジャポンの1つ星に選ばれ、小樽港や石狩湾、暑寒別連峰や積丹半島までもが一望でき、夜になると、北海道三大夜景のひとつに数えられ、小樽市民をはじめ、国内外の観光客にも人気スポットとなっている。
山頂特設会場では、地元小樽の人気グルメ「小樽あんかけ焼きそば」をはじめとする定番屋台が出店。バルーンアーティストショーやライブ、中央バス天狗太鼓による迫力ある打演などが行われた。AIR-G天狗山限定放送が行われ、人気パーソナリティが進行役を務め、軽快なトークで会場を盛り上げていた。
18:00からオープングセレモニーが開かれ、主催者や来賓の挨拶、恒例行事となる700個のカラフルなバルーンが大空へ舞い上がり、歓声が沸き起こった。
19:15には、願い事により鼻のなで方に違いがあることを紹介された天狗さんが登場し、天狗さんの鼻を撫でようと、会場を訪れた人々の長蛇の列ができた。
市内在住の井浦らいと君(6)は、「初めて天狗の鼻を撫でた。サッカー選手にないたいと願いを込めて撫でた」と話し、兄で小学5年のしゅんた君は、「成績が良くなるように撫でた」と話した。星空観測会にも参加し、夜景の日を満喫した様子だった。
20:00からの5分間、今年初企画の花火がバンビコース中腹から打ち上げられ、山頂からの夜景と花火の見事なコラボレーションに、多くの観客が引き込まれていた。花火を楽しんだ観客で、帰りのロープウエイを待つ長蛇の列が続いていた。
8月31日(日)は、10:00から17:00まで「第33回おたる天狗山まつり」を開催。ひょっとこ踊りや、小樽在住のシンガー石谷嘉章氏のステージや、天狗太鼓の打演、ちびっこ神輿、津軽三味線ステージなどのイベントが行われる。
◎小樽天狗山ロープウエイHP
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