小樽都通り商店街を会場に、「小樽ほほえみフェスタ’14」が、8月29日(金)・30日(土)の両日開かれている。
市内や余市などの障害者施設等の利用者が、丹精込めて作った野菜や手芸品などの即売会やボランティア活動を紹介するパネル展。障害者が製作した絵画や書道を展示し、買い物客や観光客らが立ち寄り、気に入った物を買い求めていた。
小樽市「障害者週間」ほほえみフェスタ実行委員会(岩佐敦会長・小樽高島福祉会施設長)が主催。毎年、年3回開かれている。1回目は、小樽潮まつりの日程に合わせ、「ドンドコ・ザブ~ン!フェスタ」を同じ場所で、展示即売会を開催している。
小樽市では、1991(平成3)年度に、障害者団体・施設・ボランティア団体などを構成団体とする、小樽市「障害者の日」啓発活実行委員会を発足。2004(平成16)年の障害者基本法の改正に伴い、12月3日から9日までを「障害者週間」とした。これに伴い、2005(平成17)年度から、小樽市「障がい者週間」・ほほえみフェスタ実行委員会として活動している。
初日の29日(金)は、11:30から、市内や余市の障害者と係る施設や小樽市身体障害者福祉協会など17団体が参加した。
小樽四ツ葉学園では、手芸品や籐工芸品、黒豆や小豆、乾燥椎茸を格安で販売。例年並みの売れ行きだという。
ステップアップおたるでは、施設長が担当する木工班作品を出店し、利用者が丁寧に作ったミニ椅子や、箸、ヘラなどを販売。福を呼ぶふくろうのマスコットなども展示即売されていた。
北海道宏栄社では、人気商品ウエス(5枚入り200円)を200セット用意。縫製科の巾着も並んで販売されていた。担当職員は、「昨年に続いて参加し、他の施設と一緒に宣伝したり、情報交換したり、良い機会となっている。利用者も社会生活を体験でき、笑顔で対応していた」と話した。
手芸品が多い中、余市はなますでは、採れたて野菜の枝豆やなす・コリンキー・ピーマンを販売。コリンキーは、酢の物の試食を提供。枝豆となすは、完売したとのこと。余市産の食材にこだわり、練り梅や梅漬け、さくらんぼソースを販売した。また、廃油せっけんや着物布で作ったポーチなどの手芸品もあった。
また、活動を紹介するコーナーでは、小樽手話の会や全国手話通訳問題研究会小樽班のメンバーが3人ずつ4交代で対応。手話について書かれた書籍やDVDを放映。通行人などに手話への理解を求めた。
肢体・視覚・聴覚障害者による、絵画と書道の合同展や、防災や高齢者を対象にしたボランティア活動を写真パネルで紹介するコーナーもあり、小樽都通り商店街駅前通り入口から約100mに渡り、盛り沢山な内容で開かれている。
岩佐会長は、「障害を持つ方が心を込めて作った作品を展示販売し、多くの人に見てもらいたい。各ブースを手伝い、生き生きとしている。作業の工賃に、少しでも還元できればと思う。商店街の皆さんも、心良く場所を提供して下さり、大変感謝している」と話した。
3回目は、12月4日(木)から5日(金)、長崎屋小樽店を会場に、「優しさをありがとう!フェスタ」を開催する予定。
◎小樽市ほほえみフェスタ2014
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