小樽市と小樽警察署が合意書 暴力団排除で連携

 小樽市と小樽警察署は、「小樽市の事務事業等からの暴力団の排除に関する合意書」の調印式を、8月28日(木)10:00から、小樽警察署(富岡1)3階大会議室で行い、中松義治市長と原口淳小樽警察署長が出席し、署名した合意書を取り交わした。
 小樽市では、9月1日(月)からの「小樽市暴力団の排除の推進に関する条例」が施行される事となり、これに伴い、小樽市と小樽警察署が緊密に連携し、効果的な運用を図るために、「合意書」の調印式が行われた。
police-city.jpg 中松市長をはじめ、原口警察署長、小樽市生活環境部生活安全課・保科英司課長や生活環境部関係者らが出席して開かれた。
 調印式に先立ち、生活環境部生活安全課・保科課長より合意書の趣旨が説明された。
「暴力団の排除の取り組みは、国においては、平成4年に暴力団対策法が施行され、平成23年4月には、北海道暴力団の排除の推進に関する条例が施行。その中で、暴力団排除に関する基本理念が定められ、道民、事業者等の責務が明らかにされ、道及び事業者等が講ずべき措置など暴力団排除に必要な事項が定められている。
 しかし、市が発注する事務事業や公の施設からの暴力団排除については規定がなされていないことから、これらの内容を盛り込んだ市独自の条例を制定し、9月1日から施行するもの。
 小樽市長と小樽警察署長との間で、8条からなる暴力団排除に関する合意書を取り交わすことにより、市の事務事業や公の施設から、警察署の紹介を通して明らかになった暴力団員等を排除するとともに、暴力団からの妨害等が予想される場合は、警察署に支援要請を行うなど、相互の情報交換、連絡体制を確立し、協力して暴力団配慮を推進するもの」と説明した。
 その後、中松市長と原口署長により著名・調印した合意書を取り交わした。
 中松市長は、「小樽市警察署からの協力を得ながら、市の公共事業の入札や契約、または市民会館をはじめとする市の公の施設の利用において、暴力団の利益とならないよう本市から暴力団を排除したいと思う」と挨拶。
 原口署長は、「暴力団勢力を小樽市の事務事業から完全に排除する目的の達成のために、小樽市と小樽警察署が緊密な連携を図りつつ、条例の実行性をより高めたいと考える。犯罪や事故のない安心して暮らせる小樽市の実現に向けて、小樽市や市民の協力を得ながら、暴力団勢力の取締に努めてまりいたい」と述べた。
 小樽市 暴力団排除の推進に関する条例
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