震災の記憶を伝え被災地支援を目的とした「できることをできるだけin小樽」が、8月23日(土)、小樽堺町通りの彦蔵2階カフェと食事の店「Caf’e DONBURI DO.?」で開催される。
同実行委員会・小山内和子委員長が中心となり、賛同した仲間の協力を得て、小樽での初開催を実現。
2013年8月に札幌で開催された、音楽とアートを通じて着物の記憶を伝える「できることをできるだけプロジェクト」(しおみえりこ代表・東京)に、スタッフとして参加したのがきっかけとなり、同イベントに共感した小山内さんが、「ぜひ、小樽でも広めたい」と、今回の開催にこぎつけた。
同プロジェクトのしおみさんは呉服店と縁があり、津波で泥だらけになった着物や反物を何かに使えないかと相談され、被災した布をリメイクしたコンサート衣装で、クラリネット奏者のしおみさんの夫が演奏会を開催。その衣装づくりから出たはぎれを、ひと針ひと針願いを込めて縫い合わせ、タペストリーとして作品を作った。
募金をしたり、被災地の報道を見ては、切ないを思いを募らせていた小山内さんは、東日本大震災を風化させないためにも、これなら協力・支援できると相談したのが始まり。
当日は、11:00から14:30までワークショップを開催。参加者は、縫製道具と50cm四方の布とはぎれを持参し、タペストリーづくりを行う。津波で被災した布を合わせて、それぞれの思いを込めて1枚のタペストリーを作る。パッチワークをつけたり、布を縫い合わせたり、裁縫が苦手な人や男性でも自由な発想で参加できる。その完成した布を寄贈してもらい、復興支援のためのコンサートやイベント会場に展示する。現在、7枚のタペストリーが完成している。
来年4月のサントリーホール(東京都港区)で開催される被災地の高校吹奏楽部によるオーケストラコンサートでの展示も予定している。
当日15:00から17:00まではコンサートを開催。小樽や札幌で活動するインストゥルメンタルデュオ「my&jennie」や、小樽在住の夫婦アコースティックデュオ「yuecaf’e」の音楽を楽しむ。
小山内さんは、「1人でも多くの方にこの活動を知ってもらいたい。将来の子ども達に伝えていきたいという思いに共感してもらえたらと思う。できれば親子で参加してもらいたい。今後、継続して開催していきたい」と話した。
先着50名でコンサートチケットを、一般2,000円・中学生以上1,000円(各1ドリンク付)で販売中。別途料金で食事も可能。コンサートの収益の一部を被災地へ寄贈する予定。
問い合せは、0134-64-5397 できることをできるだけプロジェクト小樽実行委員会。
◎できることをできるだけ in 小樽HP