保育園の「春のもちつき大会」! 


 小樽市桂岡町にある、こどもの森おひさま保育園(空明美施設長)で、毎年恒例の行事となっている「春のもちつき大会」が、3月12日(日)に行われた。
 古い木造住宅を改築し、無垢板を張った床の園舎で、現在16人の園児たちが通う小さな共同保育所。4人の保育士と2人の給食員で活動している。
 10年前に2人の保育士によって開園されたが、2年前に園児の数が減り、小樽市からの助成金がもらえなくなったため、閉園の危機が迫った。しかし、近所の親が集まり、空さんを施設長として、理事3人でお金を出し合って継続出来たという。
 今年の2月に児童数も増え、「助成金がまたもらえる」としていたが、同園を訪ねてきた市職員に「規定が変わった」と伝えられた。20人以上の園児が通う保育園から、市内に住む15人以上の園児が通う保育園へと新たに規定が付け加えられた。このため、16人の園児のうち、市内に住む園児は6人しかおらず、他は札幌市内からの園児のため、助成金はもらえないこととなり、関係者はショックを受けたと話していた。
 このため、12日(日)は、より多くの人に知ってもらおうと、例年になく周知を拡大。児童や父母、近所のおじいちゃんも参加し、ぺったんぺったんと大賑わい。みんなで餅をつき、みんなで餅を丸め、きな粉やゴマをまぶしたり、お雑煮にしたりしていた。児童たちは、ほっぺたを膨らまし、餅を食べて「おいしい」、「まだ食べる」などと、つきたての餅を堪能していた。
 渡辺洋子理事は、「少しでもお金の負担を減らして知名度をあげたい。今年で最後の餅つきになってしまうかもしれないけれど、子供たちには楽しんでもらいたい」と、口にきな粉をつけて遊び回る子供たちを見ていた。
 札幌北区から通う園児の母・西山和恵(39)さんは、「周りに自然があって、自分たちで遊びを作り出すことができ、想像豊かに育ってくれる。そして、給食も園内で作っていて、安心・安全で本当に良い保育園だと思います」
 手稲区から桂岡町に引越ししてきた今井歩(35)さんは、「迎えにくるのも遅く来てとか、お休みの日でも行きたいとか言ってくれて、子供が楽しんでる間、気にしないで仕事をすることが出来ます。餅つき大会でも子供がはしゃいじゃって」と話していた。

 こどもの森おひさま保育園HP