国際交流・支援ボランティア団体NPO法人「OTARUワールドフレンズ」では、7月2日(水)から4日(金)の3日間、小樽郵便局内(色内1)で、「小樽切り絵ハガキ」の販売と切り絵の原画9点を展示する原画展を開催中。ハガキ販売の収益金を運動靴支援の送料に充てる活動として、初めて行われた。
同団体は、2006年からフィリピン・ミンダナオなどの発展途上国の子ども達に、運動靴の寄贈を募り、現在までに、約3,300足の運動靴支援を行っている。今年は、3月に574足、6月に92足をミンダナオに贈り、現地からは、運動靴を受け取った子ども達の喜ぶ様子を捉えた写真が送られてきている。今年、秋にも発送を予定している。
この活動が徐々に広がり、昨年からは、市内小学校でも国際協力の一環として、運動靴支援が総合学習に組み込まれた。若い世代へ少しでもボランティア精神が根付き、発展途上国と若者の橋渡しができればと考えている。
ミンダナオまで靴1足に200円もの送料がかかり、今までは、フリーマーケットや寄付などで賄ってきたが、なんとか送料を集めようと、同団体の会員高田幸枝さんが、今回の切り絵ハガキを企画構成した。
高田さんは、切り絵師高橋悦郎氏の教え子で、2008年発行の「小樽切り絵カルタ」の読み札を考えた人でもある。ボランティアの資金繰りのために高橋氏の作品の中から選りすぐりの作品を「切り絵ハガキ」にしている。
船見坂からの景色を表紙にして、北運河・潮まつり・倉庫裏通りと人力車など、小樽を象徴する建物や風景の切り絵8枚をハガキにした。1セット8枚入りで500円。同時に、「小樽切り絵カルタ」1,500円も販売中。
高島幸枝事務局長は、「運動靴の支援が小学生にまで広まり嬉しく思う。寄贈に協力している高校などから、自分の履いている運動靴を寄贈するために、踵を踏まないなど大切にする子ども達が増えたと連絡を受けた。同ハガキは、小樽を知ることもでき、運動靴の送料にもなるので、是非、協力してもらいたい」と呼びかけている。
同ハガキは、利尻屋みのや(ウイングベイ)、ルナ・パーク(松ヶ枝)、松苑(松ヶ枝)、美容室ツインクル(稲穂1)、レストラントレノ(手宮1)などでも販売中。
なお、8月3日(日)、ヤクルト広場(朝里)で開催のフリーマーケットにも参加する予定。
小樽切り絵ハガキ販売と原画展 7月2日(水)〜4日(金)10:00〜15:00
小樽郵便局内(色内1-8-1) 1セット8枚入り500円