博物館にも春到来!5ヶ月ぶりに車両シート外し

 小樽市総合博物館(手宮1・相内昌幸館長)では、構内の雪解けが進み、夏期営業へ向けて準備を進めている中、屋外に展示中の車両35両のうち、中央ホームと手宮ホームに展示中のビーニールシートがかけられた20両のシート外しが、4月12日(土)・13日(日)の2日間で開かれている。
0412museum1.jpg 昨年11月に、冬期間の雪や雨から守るために屋外展示中の車両約30両ほどにシートをかけ、冬を過ごしていた。
 初日は、相内館長をはじめ、NPO法人北海道鉄道文化保存会のメンバーや市民ら10名ほどが、13;00に館内エントランスホールに集まった。同館長は、「ボランティアにお世話になり、恒例のシート外しに協力いただき感謝している。怪我のないように気をつけてください」と挨拶。
 最初に、中央ホームの「C5505」の蒸気機関車から手がけ、シートを結んでいる紐を外し、梯子をかけて車両の上に上り作業が進められた。
 手馴れたメンバーは、テキパキと手順よく次々とシートを外し、冬期間の眠りから覚めた蒸気機関車は、5ヶ月ぶりに太陽の光を浴びた。
0412museum2.jpg 開始から45分ほどで10両ほどのシートが外され、初日は、目標数より多い13両のシートが外された。
 鉄道ファンに人気がある特急用ディーゼル動車「キハ82」、蒸気機関車「C5505」などが姿を現し、北海道鉄道発祥の地に相応しい光景が戻った。展示中の車両は、29日の夏期営業に合わせ、車内を清掃し公開する。
 同保存会メンバーの五十嵐義郎さんは、車両補修のリーダー。5月中旬から週2回、錆落としや錆止め、ペンキ塗り等の補修作業ボランティアを行っている。「恒例のシート外しには、慣れている人ばかりなのでテキパキと進められている。観光シーズンの到来で、今年も始まるという思いがしている。多くの方に今年も楽しんでもらいたい」と話した。
 シート外しは、4月13日(日)にも13:00から15:30までを予定している。
 なお、4月29日(火・祝日)から夏期営業となり、動態保存の蒸気機関車「アイアンホース号」の運行が始まる。それに先駆け、同車両の試乗会を、26日(土)と27日(日)の13:30と14:30の2便運行する。所要時間約20分で、構内往復約400mの乗車体験を楽しむことができる。
 問合せ 0134-33-2523 小樽市総合博物館
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