小樽商科大学(緑3・和田健夫学長)は、4月3日(木)10:00から、同校第一体育館を会場に入学式を行った。
春の穏やかな空のもと、緑丘には、真新しいスーツ姿の新入生590人と保護者が続々と詰めかけ、希望を胸に新たなスタートを切った。
平成26年度の入学者は、商学部、昼間コース488人(男308・女180)、夜間主コース52名 (男26・女26)、編入学生4名(男3・女1)4名の計544名。
大学院では、現代商学部専攻(博士前期課程)8名(男5・女3)、現代商学部専攻(博士後期課程)3名(男2・女1)、アントレプレナーシップ専攻35名(男29・女6)の計46名。全体では、590名(男373・女217)が入学し、昨年度の604名(男369・女235)より14名少なかった。
最年長者入学者は、大学院商学部研究科アントレプレナーシップ専攻の64歳の男性。商学部では、夜間主コース(社会人入試)の57歳の女性。
外国人留学生入学者は、商学部では、中国5名・韓国4名の9名。大学院では、中国6名・台湾1名の計7名が入学した。
和田学長は、福沢諭吉の「学問のすすめ」の中で記した学問の本質について触れ、「学問は、出来上がった知識を単に学ぶことだけではなく、新しい知識を作り出していく精神と身体の活動にある。獲得した知識を使って、未知なもの、不確実なものへの挑戦でなければならない」と話した。
また、「自立した個人として行動し、学ぶことが求められ、当大では、長い実学教育、語学教育の伝統がある。実学教育では、自らの専門に加え幅広い分野の知識を持ち、現実の問題に取り組む能力・意欲を育てることを目指している。語学教育では、言語コミュニケーションを重視した実践的な語学教育を行っている」と話した。2年前の飲酒事故にも触れ、「健康と安全に注意してもらいたい」とした。
最後に「アメリカの第35代大統領ジョン・F・ケネディにならい、何を学ぶかだけでなく、商大のために何ができるかということも考えながら、大学生活を送ってもらいたい」と締めくくり、新入生を激励した。
商学部昼間コース・木下なつみさんは、「ただいま小樽商科大学商学部に入学を許可されました。学生の本分を守り、学業に専念するとともに人格を陶冶し、本学の歴史と伝統を引き継ぐ学生となることを誓います」。大学院商学研究科現代商学専攻(博士後期課程)・大参智さんは、「今後は学業を全うし、より高度な学問を究め、学業を通じて社会に貢献できる人材となるよう努力することを誓います」と宣誓を行った。
その後、役員・部局長・学科長等が紹介され、同窓会の説明と続いた。
グリークラブ(男声合唱)とカンタール(女声合唱)の7名による校歌と若人逍遥の歌を披露し、澄みきった歌声が会場に響き渡った。
閉式後、管弦楽の生演奏を聞きながら、「緑丘の四季」と題して学生生活の様子が上映された後、100代目西垣誌也団長(商学部企業法学科2年)が率いる応援団による、デモンストレーションが初披露された。新入生を祝う檄文が読まれ、迫力ある応援団の掛け声や太鼓、ホラ貝の音が会場に響いた。
団長就任後、はじめてのデモンストレーションを行った西垣団長は、「今年100代目となり、100年続いた重みや歴史、重圧があり、しっかりと受け継ぎ、100代目として新しいことにも挑戦していきたい」と抱負を語った。6月22日に、札幌大通り公園で北大との対面式、10月には記念式典を予定している。
旭川出身の商学部昼間コース入学の濱松史門君は、「高校とは違い、大学生活を楽しみにしている。野球部への入部を希望している。2年生では商学科へ進みたいと思いっているので、勉強の方も頑張りたいと思う」と決意を新たにした。
◎小樽商科大学HP