小樽潮陵高校美術部による「第89回白潮会展」が、市立小樽美術館(色内1)で、2月8日(水)から開かれ、同館3F市民ギャラリーに力作73作品がずらりと並んでいる。
今年で89回目となる同校の「白潮会展」は、1年に1回の美術部員だけの作品展。1・2年生の11人の美術部員と引退した3年生9人が、1年間考えて生み出した多彩な72作品と、顧問である稲見尚教諭の1作品が並ぶ。
油絵・水彩・アクリル画やコラージュ、デッサンなど様々な技術が使われ、個性的な作品が多い。油絵で「小樽運河」を描いた末藤智菜(17)さんは、「写生が好きで、今回は景色を描きたかった。小樽といえば運河かなっと思って描きました」と、パレットナイフのみで描き、油絵の具をふんだんに使用し迫力あるものに仕上げた。有島展(ニセコ町)でも入選した作品の「ラムネのビン達」を描いた、細物久仁映(17)さんは、「変わったものを 描きたくて」と、ラムネのビンの透明感を青色で表現している。
今回から石膏デッサンも取り入れ、「ミロのヴィーナス像」と「ミケランジェロ」も出展。「みんなの頑張りが絵に出ていると思うので、そこを見てもらいたい。それぞれの部員の世界の広がりを見て頂きたい」と、来館を促している。
会場に来ていた市内の女性は、「明るい絵が多いわね。若い人たちの絵にはパワーがありますね」と、目を近づけたりして、じっくり作品を見ていた。
「第89回白潮会展」は、市立小樽美術館3F市民ギャラリー、2月8日(水)から2月12日(日)までの10:00~17:00(最終日~15:00)。入場無料。