小樽商科大学(緑3)の学生が履修する、地域連携インターシップマジプロ(商大生が小樽の活性化について本気で考えるプロジェクト)のひとつ「花園広報戦略チーム」(同大2年・山下祐典代表)は、12月8日(日)10:00から16:00まで、「花銀こども商店街」を開催した。
花園銀座商店街各店舗を会場に、あらかじめ申し込みをした市内の子ども59名が、寿司・和菓子・パフェ作り・カメラマンの職業体験をした。また、同商店街の空き店舗を利用して、子ども達が販売員となり商店を1日限定で開店し、「いらっしゃいませ!」と元気に対応する声が店内に響いていた。
同チームは、今年度のマジプロ11チーム(45名)が、様々なプロジェクトに取り組む中のひとつで、同商店街の活性化を図り、11月末には商店街ミニコミ誌を発行するなど活動。
今回は、小樽花園商店街振興組合の協力を得て企画を進めた。商店街独自の雰囲気や商店街に対する固定概念を取り除き、各店舗のサービスや人柄をより知ってもらい、子ども達やその親達にもその魅力を伝え、同商店街へ来てもらうことをねらいとした。
当日は、チームメンバー5名と同大学の10名がボランティアで参加した。おたる政寿司(花園1)では、10:00から8名の子ども達が寿司の握り方を学んだ。
子ども達は、紙の帽子とエプロンで身支度を整え、板前の松谷氏から寿司の歴史やかっぱ巻きなどの語源、握り方を学んだ。
カウンターに並んだ子ども達の前には、ご飯と寿司ネタの入った重箱が用意され、プロの手さばきを間近で見て、実際に寿司を握り、プロの仕事の難しさを体験した。同伴した母親達は、プロのコツに耳を傾けながら、寿司を握る子どもの姿を写真に収めていた。
花園小学校3年生の及川航生君は「初めて寿司を握った。ご飯を丸めるところが難しかった。お寿司屋さんみたいに握ることができて、楽しくて美味しかった」と話した。
指導に当たった松谷氏は「一生懸命に自分達で作ると、楽しいし美味しいのでは」と笑顔で対応していた。
同商店街の空き店舗(旧ワイン市場ル・カノン・花園1)を利用し、子ども達が販売員を体験した。
商品は、格安の野菜(たまねぎ・にんじん・じゃがいも)やスナック菓子、クリスマスのオーナメントなどを並べ、子ども達が販売員を体験した。同店舗では、現金を使用せず、5枚綴りの金券(500円)に引き換えて買物をする。子ども達は、来店者に元気に丁寧な対応をしていた。
花園小学校3年生の佐藤彰哉君は、「『お野菜いかがですか?』と声をかけ、楽しい。少しずつ売れている」と話し、母親は「人と接するのが苦手だと思っていたが、頑張って声を出し、成長したと感じた。良い体験だと思う」と話した。
子ども達には、売り子の給料として、花園銀座商店共通商品券500円が配られた。
山下チーム代表は、「お客さんが来ると盛り上がり楽しそう。いろいろな職業体験を楽しんでもらえたと思う。今後、子ども達や保護者にも花銀に足を運んでもらいたい」と話した。
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