市立小樽美術館(色内1)では、小・中学生の図工・美術の授業での生徒の作品を展示した、「小樽市小・中学校図工美術展」を、1月25日(水)から開いている。小学1年生から中学3年生までの1,332作品が会場にずらりと並んでいる。
会場に並ぶ小学生の作品は750点。中学生の作品は582点。絵画・デザイン・版画などの平面作品や、工作などの立体作品で、児童・生徒の学習ぶりがいきいきと表現されている。
小学生の作品は、水彩絵の具できれいに彩ったひまわりや真っ赤なタンク車などが壁に貼られ、粘土で自分の顔を作ったものもある。今にも動き出しそうにスポーツする姿を、粘土でリアルに作られている。中学生では、陰影はもちろん、背景をぼかして描き奥行きを出したり、ワイングラスの難しい透明感などを表現した細かい技術が使われた作品が並ぶ。
会場に来ていた人の中には「本当にうまいね」、「孫が粘土で作った“うさぎちゃん”を見に来ました」、「小学校1年生から全部の作品を見たけど成長を感じる。孫の作品を見に来たが、自分の息子が子供の頃に作ったものと変わらないから、なんだか懐かしい」と、うれしそうに孫の作品を見る人が多くいた。
奥沢小学校2年生の粘土の作品で選ばれ、「おこっているかお」を展示した竹内徹(7)くんは、「難しかったけど楽しかった。耳を作るのが大変だった。先生に『焼くと上手くいかないかも』と言われたけど、上手く出来て良かった。図工大好き」と、自信作をお母さんに見せていた。
図工美術展は、1月29日(日)10:00~17:00(最終日は15:00)。入場無料。同館では、2月1日(水)から5日(日)までの10:00~17:00(最終日は15:30)、市内中学校の生徒らが、授業以外に作った壁画やオブジェなどの大作を飾る「第7回小樽市中学生アートフェスタ」を開く。