旬のサケづくし! 第2回週末食育番屋

 第2回週末食育番屋が、10月6日 (日)10:00から14:00まで、茨木家中出張番屋(祝津3)で開かれ、市内や札幌近郊の13組の親子44名が参加した。主催はNPO法人おたる祝津たなげ会。
 今回は、9月から解禁になったサケ漁に注目し、祝津の旬のサケをテーマに開かれた。参加者は、同番屋に集合し、1006tanagekai1.jpg最初に、サケの一生についてのパネルを見ながら、同会渡部満事務局長から「サケは川で生まれ、成長し北洋へ向う。アザラシなどの天敵に食べられ、100匹生まれても4匹くらいしか生き延びることができない。4年ほどで生まれた川に戻る」と説明を受けた。
 小樽商科大学マジプロの「祝津プロモーション」のメンバー3名もスタッフとなり、3班に分かれて参加者を誘導した。一行は、祝津港へ行き、漁師から直接、サケについての話を聞いた。漁師は、今朝5:30に岸から300mほどの海で獲ったサケを見せながら、参加者の質問に答えた。「メスとオスはどちらが多く獲れるか」の質問に「メスが、3分の2でオスが3分の1」と回答。そして、メスとオスの見分け方を実物を使って、「口がとがっているのがオスで、アブラビレの丸いのがメス。オスはメスよりヒレが一回り大きい」と説明した。
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 その後、メスとオスのサケを1匹ずつ、番屋へ持ち帰った。途中、祝津港で行われてるホタテ漁を見学した。今年6月に数ミリのホタテが、現在1cmとなり、各地に稚貝を販売している。積丹半島は昔からホタテが獲れ、祝津でのホタテ養殖は、20年の歴史があり、良いホタテが獲れているという。
 番屋に戻り、海水から塩の作り方を聞いた。祝津沖の綺麗な海水を使用し、1度布で漉し、1.5リットルの海水を40分くらい煮詰めると塩が完成する。塩水をみんなでなめてみた。
 持ち帰ったサケの解体が、浜のお母さんによって行われた。参加者がぐるりと取り囲み、オスのサケからは白子、メスからはいくらを取り出した。3枚に下ろし、骨やハラス部分を取り除き、切り身にした。解体の手さばきに会場から拍手が沸いた。切り身にしたサケを串に刺し、番屋の囲炉裏で炭焼きにした。参加者は、手作りした塩を使って、焼いたサケを具におにぎりを作った。浜のお母さん達が朝から準備した、祝津流サケのあら汁とキュウリの漬物と一緒に、食育番屋ならではの食事を楽しんだ。

 札幌在住で、7歳と4歳の娘と参加した女性は「畑の物は家で体験できるが、魚を獲ったりは体験出来ないので、楽しく参加した。普段から、サケは好きなので良く食べている。大変満足」と話した。
 次回、10月27日(日)は、「吹きガラス体験&サケといくらの親子丼」を予定している。
 たなげ会HP
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