"地域社会福祉の近未来を語る"市民公開セミナー


 社会福祉のスペシャリストを育成する日本社会事業大学(東京都清瀬市・大嶋巌学長)と同同窓会、同同窓会北海道支部が主催する市民公開セミナー「地域社会福祉の近未来を共に語ろう!-本当の担い手、支え手は誰なのかを考えてみようー」が、10月5(土)13:30から、小樽市経済センター(稲穂2)7階大ホールで開催され、多くの市民に参加を呼びかけている。
1005shiminseminer.jpg 同大学は、1946年に創設し、厚生労働省の委託を受けて社会福祉を根付かせ、社会福祉のリーダー・ソシャールワーカーの養成を行い、全国へ数多く輩出している専門大学。北海道には同窓生が200人ほどで、社会福祉関係の仕事に従事している。今年度から、同窓生と協力して、県単位で市民公開セミナーを開催することになり、第1回目を北海道小樽での開催を決定。同大同窓生で小樽在住の広報組織委員長・高田哲氏らによって準備が進められている。現在、セミナーの参加者は、大学関係者等130名。
 セミナーで司会を務める高田氏は、同大学を卒業後、小樽市役所へ勤務し福祉畑を歩み、その後退職し、2011年4月に指定居宅介護支援事業所NPO法人おたるAtoZ「塩梅屋(あんばいや)」を開設。現在の利用者は、生活介護者3名と就労継続支援B型11名。スタッフ6名で運営している。仁木町でブルーベリーや豆類、蕎麦を収穫し、2012年6月から、朝里市場内にカフェ「まるしぇ あんばいや」を開店し、ブルーベリージュースなどを販売。月曜日から金曜日の10:00から15:00まで営業。同市場内の協力を得て、塩梅屋の利用者も参加し、朝里町内会の住民とふれあう機会も多く、地域に支えられている。
 高田氏は、「是非、この機会に市民に参加をしてもらい、筋道をつけたい。地域福祉の本当の担い手や支え手は市民。要求型の市民運動が多かったが、行政と一緒に自分達の暮らしは自分達で守ろうと提案しながら、小樽方式の社会や街づくりのきっけになればと思う」と話した。
 セミナーでは、13:45からシンポジウムを開催し、日本の福祉の第一人者と言われる同大学元学長の大橋謙策氏の基調講演後、社会福祉法人はるにれの里理事長の木村昭一氏、社会福祉法人美瑛慈光会地域密着型事業部長・伊藤秀之氏、北海道立子ども総合医療・療育センター「こどもっくる」福祉専門員の田原恵氏がシンポジストとして参加。参加者と質疑応答を行う討論会で、17:00までの約3時間、有意義なセミナーとなる。シンポジウムの参加費は無料。連絡先:0134-51-2311(塩梅屋内)。
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