市立色内小学校(小島昇校長・稲穂5)の6年生18人が、おたる案内人ジュニアとなり、9月19日(木)9:30から、運河公園(色内3)と近隣倉庫や艀(はしけ)、銅像などのポイント8箇所で、20分程度の解説を行い、訪れた市民や観光客は、子ども達の案内に聞き入った。
昨年から同小学校5・6年生を対象に、5月の連休明けから11月まで、総合的な学習の時間を利用し、2〜3名のマイスターが講師となり、おたる案内人ジュニアの育成を行ってきた。
前回の8月末には、旧日本郵船株式会社小樽支店内で、おたる案内人ジュニアがデビュー、小樽観光大学校運営委員会・西條文雪委員長や関係者、色内小学校PTA、一般市民や観光客などが子ども達のガイドを楽しんでいた。
今回は、案内場所を運河公園に移し、学んだことに注意し、前回の経験を活かしより充実したおたる案内人ジュニアとしての成長が期待された。
同公園は、北運河沿いにあり、約7,800㎡の広さ。中心には噴水があり、石造りの倉庫は遊具施設棟や休憩棟として使われ、休日には多くの市民が訪れる憩い場所となっている。
休憩棟に集合したおたる案内人ジュニア達は、少し緊張した様子だった。上林教育長は、「外へ出て、秋空のもと、勉強の成果を発表し、小樽の良さを伝えて下さい」と激励。同校6年浅野暁仁君は、「6年生全員で運河公園をご案内します」と元気に開始の挨拶をした。
前回の失敗や経験を活かし、より一層詳しく伝えられるように2度にわたる現場での実践練習を経て、本番に挑んだ。18名が8ヶ所に分かれて担当。前回、旧日本郵船で解説した人は、誘導係を担当した。運河公園の歴史やはしけ、公園に隣接する増田倉庫や広海倉庫、右近倉庫について説明。また、公園内の廣井勇と伊藤長右衛門 の銅像、旧手宮線についても解説した。
子ども達の案内を聞いた男性は、「頑張って説明し、前回よりもまとまり、小樽の発展に関連付けていて良かった。もう少し大きな声で話し、建物などを指す時はジェスチャーをつけるともっと良かったと思う」と感想を話した。
おたる案内ジュニアを体験した同校6年の三升畑美来さんは、「全体的に上手にできた。大きな声で笑顔で出来たと思う。聞いていた人は、ニコニコしてくれて嬉しかった」。上埜愛翔君は「欠席した友達のピンチヒッターで1度の練習だったが、説明が上手に読めた。北防波堤を作った人の銅像があることが分り勉強になった」。三上尚真君は「最初だったので、ごちゃごちゃにならないように全体の案内をしたつもりだったが、あまり良くなかった。次回は、前回の失敗を活かしたいと思う」。
富田佑輝君は「トップバッターだったが、あまり緊張しなかった。段差に気をつけてくださいと、もう少し大きな声で言った方が良かった。噴水の音に負けないようにしなければならない。最後の『ありがとうございます』に油断してしまった」と話した。
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