(写真提供:小樽海上保安部) |
小樽海上保安部と石狩消防署が、1月16日(月)・17日(火)に合同潜水訓練を、石狩湾港東ふ頭(石狩市新港町東4丁目)の沖合で実施した。
この合同訓練は、「潜水救助技術の向上を図り、水際付近における救助活動の連携を円滑にし、事故発生に対し万全を期すため」、例年、防災とボランティア週間に実施している。
17日は、気温-5.5℃の氷点下の中、「慣水訓練」、「コンパスナビゲーション」、「捜索訓練」などの訓練が、小樽海上保安部巡視船ほろべつの24名と石狩消防署11名とで、10:00から13:00まで石狩湾沖合で行われた。
「慣水訓練」から始まった訓練では、ほろべつの潜水士4名と石狩消防署の潜水士4名の延べ8名が、錨泊中の巡視船から海面へ飛び込んだ。水中マスク・スノーケル・ウエイト・ウエットスーツ・フィンなどのフル装備で、脚力のみで巡視船の周囲を泳ぎウォーミングアップを行った。
ウォーミングアップの後、潜水訓練などを実施。視界の悪い水中で水中コンパス(方位磁針)だけを頼りに、目標まで到達するための訓練や「転覆船や海中転落車両・人などを捜索し救助する訓練」が、「言葉の通じない水中で意志疎通を図りチームで確実な作業がしゅつきる出来るように」と、実践さながらの訓練が行われた。
毎年行われているこの真冬の合同訓練。強く吹きつける風と雪と冷たい海水との戦いの中、どれだけ速く、確実に人の命を救助出来るか、訓練によるレベルアップが期待されている。