小樽市では、姉妹都市交流の一環として、姉妹都市であるロシア連邦・ナホトカ市と大韓民国・ソウル特別市江西区へ、それぞれ少年少女使節団を派遣する。その出発式が、8月5日(月)、市役所別館(花園2)3階第1委員会室で開かれた。
初めに、ナホトカ市へ8月5日(月)から10日(土)の5泊6日で訪問する「平成25年度ナホトカ市訪問小樽市少年少女使節」が、9:30から出発式を行った。ナホトカ市とは、昭和53年からサッカーチームや合唱団などの少年少女使節団を相互派遣し、4年ぶり19回目となる。
同使節団は、各中学校を通じて、バレーボール部員を募集。松ヶ枝・向陽・望洋台・朝里の中学2〜3年生の女子10名が参加し、バレーボールチームを結成。ナホトカ市のチームと交流親善試合を2試合行う予定。引率者は、団長として松ヶ枝中学校福田正弘校長と、小樽市保健所保健増進課・久保亜希子さんの2人。
団員ひとりずつ自己紹介があり、松ヶ枝中3年の森瑠佳さんは「初めての外国なので、いろいろなことを学べたら良いと思う」と話し、福田団長は、ロシアは初めてで、天気が心配。バレーを通じて交流ができればと思う」と話した。
中松市長は「今回、女子バレーボールチームでの派遣は初めてのことで、小樽の女子チームの力を見せてきてもらいたい。現地のチームと2試合交流試合をする予定。日頃の練習の成果を発揮し、楽しく試合をし、ナホトカの皆さんと交流を深めてもらいたい。ロシア語を片言でも自信を持って話してもらいたい。ナホトカの市長から皆さんの訪問を楽しみにしているという手紙をいただいている」と挨拶した。
その後、同使節団は、ロシア語で「カチューシャ」の合唱を披露し、14:15の便に乗るため新千歳空港へ向けて出発した。バレーボールの試合や、ヨットに乗船、市立博物館を見学。キャンプ場では、ナホトカの同年代の生徒と交流し、10日(土)に帰国を予定している。
10:30からは、江西区へ8月7日(水)から11日(日)4泊5日で訪問する「平成25年度ソウル特別市江西区訪問小樽市少年少女使節団」の出発式が行われた。
市内の小学5〜6年生の10名と、団長として張碓小学校柴田眞公子校長と、財政部市民税課・後藤信介さん2名の引率者が訪問する。
ソウル特別市江西区とは、平成21年に友好都市、平成22年に姉妹都市を提携。サッカーチームや合唱などの少年少女使節団が訪問している。本年度のように市内在住の一般の小学生の使節団では初めてのこと。平成23年9月には、市長を団長とし桂岡少年少女合唱団が訪問している。今回の訪問に先駆け、7月に2回、8月に1回、歌や韓国語の練習、旅行の説明などの研修を行っている。
団員紹介の中で、稲穂小学校5年の掛橋太郎君は「韓国の人達と交流し、食べ物や習慣の違いを体験したい」と話し、引率の柴田団長は「今回の訪問では、昨年に来樽した江西区青少年交流団の子ども達の家庭に児童が2日間ホームステイする。多くの文化遺産を見聞して来るとともに、子ども達の交流を通し、小樽市と江西区の親善の絆をよりいっそう深め実り多い訪問にしたい」と挨拶した。
中松市長は「皆さん、それぞれに目的を持って行ってもらいたい。韓国が初めてで、不安な気持ちもあると思うが、昨年7月に江西区から来て、潮まつりで踊り、ホストファミリーを体験した。その人たちが江西区で我が家に滞在するのを待っている。いろいろなところを案内してもらい楽しんできてください。言葉が通ないことがあるかもしれないが、心が通じ合えばいろいろなことができ、心配しないでいろいろなことにチャレンジしてもらいたい」と激励した。
その後、同使節団は、「幸せなら手をたたこう」を、日本語と韓国語で披露した。8月7日(水)5:30に市役所正面に集合し出発。団員達は、2日間ホームステイし、博物館や科学館を見学。南怡(なみ)島に宿泊。ソウル市内を見学し、11日(日)に帰国を予定している。
なお、帰国報告は、8月12日(月)10:00から市役所庁舎6階講堂で合同で開かれる。