犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域の力として活動を推進する「第63回社会を明るくする運動」の街頭パレードとセレモニーが、7月6日(土)14:00から、サンモール一番街で行なわれた。
小樽市推進委員会構成機関の人権擁護委員、民生委員などの団体と小樽海洋少年団、市立菁園中学校など約400人が参加した。
市内繁華街の行き交う市民の身近で、「社会を明るくする運動」を広く市民に普及啓発するとともに、未成年者の喫煙防止と薬物乱用防止を呼びかけることを目的として行われた。
同運動は、昭和26年7月に、犯罪の防止と犯罪を犯した人達の立ち直りには、一般市民の理解と協力が不可欠であると、法務省が啓発運動を継続して発展させ、国民運動として広げることとし、毎年7月を強化月間としている。
セレモニーでは、法務大臣や北海道知事からのメッセージ手交式が開かれ、小樽地区保護司会の荒田一正会長は、「昭和26年から社会を明るくする運動が全国的に行なわれた。非行や犯罪は、確かに良くないこと。それなりの戒めを受けるのは当然のことである。その過ちを心から反省し、未来に向って出直したい人を、社会の中で優しく受け入れることは、もっと大切にしなければならない。市民の皆さんへ”社会を明るくする運動”の理解と協力の輪を広げてもらいたい」と挨拶した。
パレード出発前の会場では、市立菁園中学校の吹奏楽部による演奏が行なわれ、道行く市民も立ち止まって聞いていた。
パレードは14:30から、先頭の小樽海洋少年団団員が横断幕とプラカードを掲げ、続いて市立菁園中学校吹奏楽部の演奏の先導により、同会場から梁川通り都会館まで練り歩いた。同吹奏楽部は、「希望の空」他2曲を繰り返し演奏した。関係者は、啓発物を配布し、”社明運動”の普及啓発に努め、パレードに参加していた。
都会館前に到着後は、市立菁園中学校吹奏楽部34名と、合唱同好会30名による「花は咲く」など2曲を、合唱と踊りも交えて演奏を披露し、パレードに花を添えていた。パレードは、1時間ほどで終了した。
同校3年の小山理佐吹奏楽部長は、「沢山練習をして参加した。毎年、パレードに出させてもらい、こうのような場で演奏ができ感謝している」と話した。
◎法務省〜社会を明るくする運動