小樽市内の積雪が、1月9日の深夜3時、ついに143cmを記録した。これは1月の記録としては、1954(昭和29)年1月の172cmに次ぐもので、市内は25年ぶりの記録的積雪にあえいでいる。
気象庁の2006年01月09日小樽(オタル)毎正時の観測データ(アメダス)は、03:00に気温-6.0℃、積雪深143cmを発表した。
過去1月の最大積雪深は、(1)1954(昭和29)年の172cm (2)1981(昭和56)の142cm (3)1991(平成3)の140cmとなっていた。今回の143cm(9日の記録)は、2位の記録を25年ぶりに書き換える記録的積雪となった。
1月の最大積雪深の1位記録、1954(昭和29)年の172cmにも、あとわずか29cmに迫った。1月の初旬は、本格的な雪のシーズンがまだ始まったばかりで、これから2月にかけてが雪本番の到来で、172cmの記録を超える可能性も大きい。
1月9日(月)は、これまで降り続いた雪も小休止となり、快晴が広がった。しかし、正月3日から8日まで、市内は連続して降雪を記録していた。3日15cm、4日16cm、5日23cm、6日1cm、7日27cm、8日32cmと計114cmの降雪があった。
1月の降雪量114cmに12月末までの降雪量217cmを加えた、今シーズンの降雪量331cmは、昨年の187cm・過去5ヵ年平均の186cmと比べても大幅に上回っている。9日の積雪深143cmは、昨年の68cm・過去5ヵ年平均の60cmと比べ、2倍以上の積雪となっている。
このため、市内の家屋も車も道路もすっぽりと雪に沈み、白銀の世界が市街に広がっている。真夜中に深々と降り積む雪は、幻想的な雪の街を演出している。
雪
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。 三好達治『測量船』より