市議会予算特別委員会 新年度予算案29件可決


0314council.jpg 小樽市議会第1回定例会は、3月14日(木)13:00から、予算特別委員会(前田清貴委員長)で総括質疑を行い、付託された新年度の一般会計や港湾整備事業特別会計などの予算案29件を、全会一致または賛成多数で可決し、2件の専決処分報告を全会一致で承認した。
 予算特別委員会に付託されたのは、平成25年度小樽市一般会計、港湾整備事業特別会計予算、青果卸売市場事業特別会計予算、住宅事業特別会計、産業廃棄物等処分事業会計など新年度予算案29。
 総括質疑で、自民党・鈴木喜明議員は、新市立病院について、市民が求める通院・入院しやすい病院、外来患者を待たせない具体的施策は何かと質問。
 経営管理部管理課長は、「1階に外来、検査、放射線課、処置室を集め、患者の負担がかからないように配置。それを活かすために、受付システム導入など各部門と協議し、より良い対応ケースを想定し検討中」と答弁。さらに、駐車場についての質問には、「新市立病院の駐車場は、250台を予定しているが、開院時の駐車台数は、旧病院の解体工事もあり、駐車できる台数は現在36台分あり、解体工事中は21台を確保。新しい玄関前の駐車スペースで15台、身障者用に4台、合わせて約40台は確保できる。暫くの間不便をかける。27年4月まではこの台数。その後はエリアを広げ確保していきたい」と答弁。
 開院当初はかなりの外来数が見込まれると思うが、まわりを借りて台数を確保できないのかの質問に「病院近隣にある駐車場として借りられる場所について検討中。今の段階で何台確保するかは示せない、借り上げについても検討していきたい」と答弁した。さらに、新市立病院へバスの利用が増えると思うがその施策についての質問には、「新病院が開院する平成26年11月頃に、現在のぱるて築港線に新市立病院前のバス停を設置予定。今年4月から、山手線2本に1本の割合で、入船十字街から新病院前を通り、南小樽駅で折り返す路線変更をしている。利便性が上がると考える」と答えた。
 自民党・山田雅敏議員は、英語教育、ALT(外国語指導助手)の配置について質問。
 指導室主幹は「ALTは、現在2名を任用。8月から翌年7月の1年間の任期。必要に応じて再任用、延長をかけている。要望に足りているので増員は考えていない」と答えた。また、「小樽イングリッシュデイについて、成功させるよう取り組んでいる。ユネスコ協会より留学生や地域に住んでいる英語の堪能な方々の協力により進めていきたい」と答えた。上林教育長は、「国際観光都市を強調する小樽市は、子ども達への英語教育は大変重要。現在、小樽市も財政が厳しいため、マンパワーを活用し予算をかけないでボランティアを活用しながら取り組んでいる。昨年、英語キャンプを1日だけ、ユネスコの協力で行ったが、不十分となり、今年度は道教委が全面的にバックアップ。2日の日程で行う予定。英語キャンプを軸に、小樽の英語教育のレベルアップを図りたい」と答弁した。
 共産党・川畑正美議員は、国保会計について、平成23年度の国保の滞納者、滞納額について質問。
 保険収納課長は、「平成23年度滞納世帯数は2,247世帯。179,136,051円となる。平成24年度につては、現時点で算出していないが、2月の昨年度と今年度の収納率を比べると同程度なので滞納世帯数も同様と推測する」と答えた。川畑議員は、「滞納が多く、他にも払い切れない状況がある。被保険者資格証明書と短期被保険者証を発行している状況があり、25年度は、国保料を引き下げるべきだと思う。最大限に引き下げに努力してもらいたい」と強調した。
 同委員会は、3月7日(木)から14日(木)までの6日間開かれた。