昨年創立50周年を迎えた「劇団うみねこ」では、6月8日(土)の公演に向けて、3月10日(日)9:30から、市民センター(色内2)1・2会議室で初顔合わせを行い、出演者21名が集まり、台本の素読みを行った。
今回の公演は、劇団うみねこ・吉川勝彦代表が脚本した創作劇「風のなかのじゅん太~都会編~」を上演する。
街を放浪しているノラ犬じゅん太と、富裕の屋敷で育てられているお嬢様猫ルナとの出会いと愛情を描いた作品。地元小樽で子どもの目線で作れる舞台を実現させようと、劇中に、明峰高校太鼓部による和太鼓演奏、ダンス、歌、立ち回り、生ピアノ演奏などを織り込み、同劇団や小樽のアマチュア演劇史にはない作品。親子で楽しく観劇しながら、絆が感じられるよう工夫されている。
ノラ犬じゅん太には中村康二さん、お嬢様猫ルナには板山果織さんと、うみねこ期待の若手が演じ、同劇団員をはじめ、商大演劇戦線、明峰高校、公募した小学生や一般市民、岩内からも出演し、個性あるキャストが猫や犬をどう演じるか完成が期待される。
初日顔合わせでは、前もって配布されていた台本の素読みを行い、各キャストが棒読みで台詞を読み上げた。イメージが勝手に走らないように2、3回は棒読み。早く感情を込めて読みたくなるようにと棒読み練習が続くという。
一般公募で出演する西谷聡子さんは、「何日か前に台本を読み、人間が主人公ではなく、子ども向けかと思ったが、誰の台詞を聞いても響き、誰もが楽しめる作品だと思った。声に出して読み、新たな印象を受けた。6月8日までに形になって上手く出来れば良いと思う。みんなと頑張っていきたい」と意気込みを語った。
今後、6月8日の公演を目指し、週3回ほどの練習が行われる予定。なお、同舞台で歌やダンスを披露する子役を3月15日まで募集している。