小樽市は12月16日(金)、市博物館(色内2)、市青少年科学技術館(緑1)、小樽交通記念館(手宮1)の3施設を統合して、現在の交通記念館を新博物館とする基本計画案をまとめた。
交通記念館は、「1996(平成8)年に開館以来、ずっと赤字続きで、資本金を食い潰してきている」(山田勝麿小樽市長)。科学技術館は、設備の老朽化でリニューアルが必要。博物館は、仮の施設として現在地に移設、展示面積や収穫スペースが十分ではないことなどから、3施設の統合が検討されてきた。
16日にまとめた計画案での新博物館は、北海道鉄道史における手宮の役割を通じ、郷土小樽の歴史を紹介。「蒸気と科学」をキーワードとした科学の学習機会の創出。常設展示のほか、歴史、科学、自然等の展示会を企画し、重要文化財などのコレクションを紹介するという。
現在の博物館は、郷土館(仮称)として残す。事務室、館長室を研修室に転用し講座などに対応。科学館は、取り壊し、一部機能を厳選し移設する。
新博物館は、新たにプラネタリウム、物理・化学の実験室、レファレンスルームなどを新設し、2007年春に開館する予定。