社会問題となっている構造計算書偽造の事件に伴い、小樽市内の建築設計関係団体が協力して、12月12日(月)耐震診断窓口を、須崎建築設計事務所(花園2)に設置した。
この窓口は、社団法人北海道建築設計事務所協会小樽支部と、社団法人北海道建築士会小樽支部が合同で、建物所有者、マンション管理組合等の管理団体が対象。事件の構造設計を行った設計事務所等が関与している建築物は対象外としている。
建築士会小樽支部の青山勝支部長は、「構造計算書偽造の事件は、建築士の社会的な信用を失墜させかねない大きな問題であり、建築業界への影響も図り知れない。建築士一人一人の責務として、市民の信頼の回復に努めなければならないと思っております。市民の不安を解消し、建築士の信頼を回復するために相談をお受けすることと致しました。また、引越し前のマンションなどで、管理組合等がない物件の購入予定者等は建築主へ相談下さい」と話す。
1981(昭和56)年6月から施行された、建築基準法令以前の規定に基づいて建築されたものは対象外とするが、該当する建物の耐震安全性は、「建築物の耐震改修の促進に関する法律」に基づく耐震診断となるので説明するとしている。申込希望者は、須崎建築設計事務所0134-22-3390まで。月~金曜日(祝祭日を除く)9:00~17:00。構造計算書・構造図等が必要。無料。相談の内容により有償となる場合あり。