小樽では、昨夜より降り続いた雪が、17日(木)午前8:00には94cmに達した。
市民は、早朝から除雪に追われた。最低気温−6.8℃と気温も上がらず、真冬日の連続を更新している。
断続的に降り続いた雪も、午前10:00には止み、日中、雪は降らなかったが、18日は冬型の気圧配置が続き、日本海側では、大雪、吹雪への注意が必要。18日の朝までに、日本海側では多いところで20〜30cmの雪が降る予報。
17日日中の小樽市祝津では、道路脇には雪山でき、漁船に積った雪かきをする漁師の姿が見られた。晴れた海上では、海水温より上層の空気の温度が低い時に現れる下位蜃気楼が見られ、石狩湾のタンクや建物が海面より浮いて見える「浮景現象」が見られた。
小樽の蜃気楼と言えば、「高島おばけ」が有名。これは上位蜃気楼と言って、海水温が低く、上層の空気の温度が高い一定の条件が満たされた時に現れる現象で大変珍しい。下位蜃気楼は、結構な頻度で見ることができ、あまり珍しい蜃気楼ではないが、視程が良い時に確認でき、現象に興味がない人は見過ごしてしまうことが多い。
北運河を散策すると、雪が壁のように積もり、散策路は、人が1人通れるだけの道が除雪されていた。停泊しているボートでは、雪の重さで転覆してしまうのを防ぐため、雪降ろしをしている人もいた。
北浜橋は、雪に覆われ、かもめを呼ぶ少女の像付近も雪が降り積もった。市内各所が雪に覆われていた。
札幌管区気象台では16:38に、「石狩、後志地方では、18日夜未明にかけて大雪、18日夜遅くにかけてふぶきによる交通障害やなだれ、船体着氷に注意。石狩・後志地方では、低温に注意」と発表した。
17日夜に入って、強い雪が降り、24:00には、今冬最大の101cmを記録した。