本格的な雪のシーズンの到来で、小樽市は、3日(月)、「平成24年度小樽市除雪対策本部」を発足させ、本格的な除排雪業務をスタートした。その説明会が、同日14:00より、市役所消防庁舎(花園2)6階講堂で開かれ、国道・道道・市道の除排雪担当職員・関係機関・輸送機関・各町会関係者70名が出席した。
貞村英之本部長(副市長)は「雪が降り、除雪体制に入っている。徐排雪計画は、11月に市内9ブロックに分け説明し、要望意見を聞いている。今年4月を含めた降雪量は、702cm、過去5年間でも116cm多い。最大積雪量は125cmで、気温の低い日が多く真冬日が63日と平年より多かった。市内を6つの地域に分け、効率的な徐排雪事業を進め、効果的な作業を行い、小樽の厳しい冬を共に乗り切って行くためにも皆さんのご協力をお願いしたい」と挨拶した。
その後、配布された資料による説明があった。
今年も市内を、北地域、松ヶ枝地域、桜・朝里地域、銭函地域、手宮地域、勝納地域の6地域に分け、各地域にステーションを設置し、問い合わせに対応する。除雪延長は513km、排雪延長は228kmとなり、車両体制は126台(市所有と民間所有)。雪堆積場は、祝津豊井浜、幸1丁目、中央埠頭、望洋台ジャンツェ駐車場、銭函御膳水の5ヶ所になり、注意事項を説明。貸出しダンプ制度や、ロードヒーティング等路面対策について説明し、道路への雪出しを禁止、路上駐車をやめ、屋根からの落雪を防止するなど効率良く除雪を行うための注意点を話した。
また、小樽警察署から冬の交通安全について、「道内では、12月2日現在180名が交通事故で亡くなり、小樽では、1月と9月に2名が亡くなった。国道5号線の事故が多い。冬道の車の運転では、停止距離が夏場より4倍かかるため、早めに危険を察知しブレーキを踏み、ゆとりを持つ。道路を横断する人へも声を掛け、犠牲者を減らすために皆さんの声かけが大切。普段から責任を背負っていることを意識してもらいたい」と話した。
その後の質疑応答では、ロードヒーティグは16:00から21:00までで、2時間分を通電カットしていることについて、この時間帯は、勤め帰りや買物など利用が多く、カットする理由について「節電とは別に従来から行われ、契約すると電気料が約2割減り、市の節約対策となっている」と回答した。
不在家屋の屋根からの落雪などはどうするかについて、「パトロールを強化したい。個人の財産の建物の雪をどうするか検討を進めたい」と回答。雪道の路上駐車について、「道路上に基本的には駐車できないが、標識のないところでは、日中12時間以上駐車や夜間8時間以上の駐車はしてはいけない。除雪作業の妨げになるため駐車しないように伝えてもらいたい。日頃の声かけ、町づくりが大切。路上駐車の問題は永遠の課題となっている」と答え、その後も活発な質問が続いた。
◎小樽市:平成24年度雪対策について