旧岡崎家能舞台を生かす会(三ツ江匡弘会長)では、「高砂で寿ぐ初春」の開催についての内容説明会を、12月2日(日)13:00、小樽市公会堂(花園5)1階和室で開き、「高砂」の謡と囃子の体験教室を行なった。
同会は、「小樽能楽文化復興継承プロジェクト」の一環として、「高砂で寿ぐ初春」を開催し、年始を伝統歌曲で、一緒に謡い寿ごうと、能楽体験教室を実施する。一昨年から始め、今年で3回目となる。
三ツ江会長は「1年目は謡を中心に開き、今年で3回目となった。ステップアップし、今回は、謡教室の初心者コースに加え、本格コースを設置した。無理のないように楽しんでいただきたい」と話し、謡教室と囃子教室の内容を説明した。参加者は、リピーターが多く、能楽に興味を持つ10名が集まり、初心者の顔もあった。
その後、体験会が開かれ、三ツ江氏と横田郁子氏、菅田昌義氏が囃子と謡の実演を行った。菅田氏による稽古曲「千秋楽」の説明があった。「千秋楽」とは、高砂の最後の部分で、しめに謡う曲。能には指揮者がいないので、地頭(統率者・責任者)の声を聞き、雰囲気を読みながら謡う。元気の良い曲なので、正月などめでたい時に謡う。声を張り、声をぶつけ跳ね返すように謡うことや、下半身から声を出すようにとアドバイスがあった。
三ツ江氏の手本に続き、謡を体験。独特のリズムや声の出し方に苦戦しながらの体験となった。
初めて参加した女性は「能楽堂の公演は何度も見ている。どんな内容なのか来てみた。体験してみて少し分ってきたように思う」と話していた。
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