小樽市総合博物館(手宮1)では、構内に展示している35車両を、冬期間の雪や雨から守るためのシート掛け作業を、体験者を募り、11月17日(土)・18日(日)に行う予定だったが、雨のため延期となった。
今年は、4月14日に春の訪れとともに5ヶ月ぶりにシート外しを、NPO法人北海道鉄道文化保存会のメンバーや同館ボランティア、職員が参加して行われた。構内の展示車両は、多くの鉄道ファンを楽しませている。毎年、根雪になる前のこの時期にシート掛けが行われ、冬支度の大切な作業となっている。
このため、16日(金)・17日(土)には、車両に掛けるブルーシート60枚の補修作業が、同館イベント広場で、同館職員、北海学園の学生、ボランティア8名が参加して行われた。
シートを1枚ずつ広げ、破れを補修し、ハトメを専用の器具で取り替えたり、切れた紐を付け直したりと、寒さの中、60枚もあるシートの補修は、根気のいる作業となった。
構内には特急用ディーゼル動車「キハ82」、「C5505」の蒸気機関車など35両の車両があり、1車両に3枚のシートを使用する。
同館・佐藤卓司学芸員は、「車両が濡れているままシートを掛けると錆びやすくなる。シート掛けは、今後の天候次第で行う予定。5人でやっても1週間はかかる作業」と話した。
屋外展示車両シートかけ体験 問合せ
小樽市総合博物館本館 TEL0134-33-2523、FAX0134-33-267、メール