市立小樽図書館(花園5)で、11月15日(木)13:30より、2階視聴覚室で製本講習会が開かれた。市民20名が参加し、製本技術を学び、自分だけの日記帳の製作に取り組んだ。
同館では、市民からの「製本講習会をしてほしい」との声に応じ、2002年に開催して以来となった。参加者を募集したところ、直ちに定員に達した。
講師を務めた同館製本ボランティアの北間正義氏は、同館で週2回、壊れた本を丁寧に製本し、手直ししている。製本ボランティア8名が、下準備をしたり、参加者の質問に対応にあたった。同館職員は「なんでも日用品が手に入る時代だが、自分の手で自分だけの日記帳を作ることにより、思い入れがあると思う」と話した。
今回の日記帳は、5年分の出来事をメモすることができる”5年日記帳”で、「初雪はいつ降ったのだろう」、「2年前の今頃は、何をしていたのだろう」など、1ページに同じ日付の日記を5年分綴れ、読む楽しみと書く楽しみがある。また、スケジュール帳としても便利で、使い道も幅広い。
はじめに、本体(中身)を作る作業に取り掛かり、B5の用紙を中折りしたものを、4枚1組で12組重ねて糸でかがる作業を行なった。参加者は、「糸がほつれた」「上手くいかない」と苦心しながら取り組んでいた。次に表紙を作り、本体と表紙をつなげ、日付を記して完成。16:00頃まで作業は続いた。
市内70歳代の女性は「日記帳を作りたくて申し込んだ。自分で日記帳を作るのは初めてのこと。家計簿を何年も付けていて、その空欄に日記を書き、習慣づいている。完成を楽しみに製作に取り組めた」と話していた。
同館では、11月21日(水)15:00から17:00まで、喫茶フリーランス・神田泰行氏を講師に迎え、高校生以上を対象に、米袋からオリジナル・トートバックを製作する。
問合わせ:0134-22-7726 市立小樽図書館