第20回写真市展が、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリーで、11月8日(木)から11日(日)まで開かれ、入賞・入選作品62点を展示している。小樽市写真市展運営委員会(川原静雄委員長)と小樽市文化祭実行委員会の主催。
応募状況は、昨年とほぼ同様で、受賞者の顔ぶれは、コンテスト常連の実力者が多い。10月6日(土)に、日本写真家協会会員の石津聡氏による厳選な審査が行われ、応募者20名が、審査を見守った。
応募総数283点 、応募者数38人、第1部自由169点と第2部114点に分けて審査し、第2部のネイチャーは、人工物を一切入れない画像が審査対象。入賞総数62点(展示数)、第1部自由33点(推薦1、特選2、準特選2、入選28)と、第2部ネイチャー29点(推薦1、特選2、準特選2、入選24)。
4つ切とA4サイズのカラー写真がほどんどで、95%がデジタル写真。色鮮やかな夕景やお祭り、今年7月の北海製罐のアートでの作品も入賞している。
第1部自由の部推薦「市展賞」は、鹿戸芳之さんの「視線」が受賞した。昨年は、第2部ネイチャーで市展賞を受賞しており、2年連続となった。作品「視線」は、「小樽サンモール1番街を通りかかった時に、一度通り過ぎたが、ポスターの目線が気になって戻り、どう写そうか立ち止まって考えた作品。ポスター3人の目線と店先の旗の人の目線を入れて写した」と説明し、「感無量。嬉しいです。道写真協会に入会し5年目となって、写真に詳しい方々と接しているうちに、身に付いたのかもしれない。受賞した瞬間、撮影した時の様子が思い出され、プレゼントを頂いたようだ」と喜びを語った。
鹿戸さんは、第1部で市展賞と入選を受賞、第2部でも特選「美術館長賞」と入選の受賞を果たし、4つの賞を受賞している。表彰式は、11月10日(土)14:00から市立小樽美術館で行われる予定。
芸術の秋の到来と共に行われた「第63回小樽市文化祭」は、9月26日(水)に美術市展・盆栽展に始まり、書道や山草、合同華展と数々の芸術作品が展示され、多くの市民が芸術を鑑賞し楽しんだ。写真市展は、最後の締めとなった。