めざせ老化ストップ! 介護予防フェア2012


 「介護予防フェア2012″めざせ老化ストップ”」のパート2が、10月4日(木)10:00から12:00まで、小樽市経済センタービル(稲穂2)7階大ホールで開かれ、60名が参加した。
 小樽市では、高齢化率が30%を越え、市民に介護に関する知識を深めるため、平成20年度から「介護予防フェア」を開催している。
 対象年齢は特になく、誰でも参加でき、今年度は2日間で行われ、パート1を、9月13日(木)に、「歌って介護予防」と題して、口腔体操を行い、口の機能(唾液の分泌の減少など)についての話や、介護予防の視点からみた歌に関する講話と合唱を体験した。
 今回のパート2は、「動いて介護予防」をテーマとしている。介護予防サポーター養成講座を受講した20名の市民ボランティアや、小樽市医療保険部介護保険課職員、地方包括支援センター(東南部・中部・北西部)のスタッフが対応にあたった。

 受付を済ませた参加者は、歩行脳力を診断する「てんとう虫テスト」に参加。開始時間より早めに始まり、真剣にテストに参加していた。
 「てんとう虫テスト」の内容は、立ち上がりテスト、20cm・30cm・40cmの高さで座り両足、片足で立ち上がることができるかを診断する。2ステップテストは、2歩でどこまで遠くに進むことができるか、立ち歩きテストでは、座った状態から早歩きで赤いコーンを回りスタート地点へ何秒でもどれるか、手伸ばしテストは、膝を曲げず、両手を伸ばし前へどのくらい伸ばすことができるかをテストした。体の柔軟性や筋力が試され、その結果を参加者1人ずつに説明した。
 推定歩行年齢判定を表示し、転倒危険度判定では、体制、脚力、歩行能力、バランスを、高・中・低で判定し、アドバイスが書かれている。状態に合わせ、勧める運動例も書かれている。
 10:15から、健康運動指導士・天坂亜紀子氏が講師を務め「ミニ運動教室」を開催。椅子に座ってできる簡単な筋トレを指導した。家で椅子に座っていることが多くなり、いつでもできるようにこの機会に覚え、毎日実行し、体力作りに役立ててもらいたい。運動を毎日することで、体力が落ちていく速度を遅くするようにと話した。上半身のチェックでは、背中の筋力を使って肩を回すと、上手に肩を回すことができるようになる。下半身では、片足を前に出し、体をくの字にしたり、1種目30秒間を目標に行えるようにと説明し、参加者は、次々と体験していた。
 市内75歳の女性は、「初めて参加し、推定歩行年齢53歳と判定され、良かった。以前から小樽市の健康体操教室に参加したり、今でも毎日ラジオ体操をしている。骨密度を測定したり、健康には気をつけている。若い頃いろいろなスポーツをしたので、足腰が強いのかもしれない」と笑顔で話した。