北海道高等学校文化連盟「第62回後志支部高等学校演劇発表大会」が、9月22日(土)と23日(日)に、小樽市民センター(色内2)マリンホールで開かれた。後志管内の8校が、日頃の成果を発揮し熱演した。
出場校は、小樽商業高等学校・倶知安高等学校・小樽水産高等学校・小樽潮陵高等学校・岩内高等学校・小樽明峰高等学校・余市紅志高等学校・小樽桜陽高等学校の8校で、23日(日)14:10から、昨年の優勝の小樽明峰高等学校が、生活保護をテーマとした学校シリーズ19「小教室・逆転現象~9と25」を上演した。脚本が、吉川勝彦演劇部顧問と木下麻衣演劇部員の共作で、学生の悲痛な思いや悲惨な現状を調べ、作品作りをしてきた。
当日は、普段の練習の成果を発揮し、のびのびとした演技が行われた。プレ公演で「自分の役での明るさが足りない」と悩んでいた、同校演劇部3年生八島里恵さんは、上演後「これが最後だと思うと寂しい。みんな練習よりも声が出ていて全体的に良かった」と話し、沙織役の同校演劇部2年・渡部あおいさんは「今までで一番良かったと思う。自分の役で感情が高ぶりすぎてしまい反省点もあった」と話した。
その後余市紅志高等学校の「School Aid–今、学校は病んでいる」が上演された。
8校目最後の小樽桜陽高等学校は、予定時間より遅れて「班長会議」を上演。菊地美千演劇部顧問が2年前から脚本の構想を練り、同校演劇部3年の塚田真菜実さんと一緒に脚本を作った。演劇部員が合宿をし、キーワードから構想、部員全員で潤色し、やっと完成したという。
内容は、見学旅行での話で、班長会議に間に合わなかった1班へ外出禁止が告げられ、そこから立てこもるというもの。練習時間の少ない中で集中し、チームワークを発揮しての参加。脚本を作り主役を演じた塚田さんは「無事にこの日が迎えられて良かった。台詞が長く、役と自分とは違うので心配だった。昨日の通し稽古では、まだ完成していなかった状態だった。毎年面白いと言って見に来てくれる人がいる」と話した。
24日(月)は、11:30から同会場で表彰式が行われる。優勝校1校が、11月16日(金)〜18日(日)に、札幌市教育文化会館大ホールで開かれる全道大会の出場切符を得る。
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