幌内鉄道写真展と鉄道関連お宝展示


 幌内鉄道全線開通130年を記念して、写真展「幌内鉄道の記憶」と「ポッポやの懐かしグッズ」展が、9月21日(金)から23日(日)までの3日間、運河プラザ3番庫(色内2)で開かれ、多くの鉄道ファンが立ち寄った。主催は、幌内鉄道全線開通130周年記念実行委員会(飯田勝幸実行委員長)。

 会場内のコレクターグッズは、市内の鉄道マニアが持ち寄ったお宝品ばかり。オレンジカードを含めると約2,000点を展示していた。
 合図灯は、昭和15、6年ものから現在使われているものまで。駅長室のランプや蒸気機関車の圧力計・速度計も展示。鉄道を引くために使用した線路を計る測量器具、客車や貨物の最後尾につけた尾灯、駅舎で使用した黒電話、釣り銭機などもあった。
 壁には、札幌、小樽、岩見沢で販売していた駅弁の包み紙や幌内鉄道のスナップ写真が並んでいた。全線開通時の写真や、明治13年に組み立てが終わった弁慶号と転車台、張碓駅付近の様子や銭函駅に沢山の馬車が並んでいる写真など。観客は、当時の様子を知る貴重な写真の数々を鑑賞していた。
 北海道鉄道OB会小樽支部・須田芳昭副支部長は、大量のオレンジカードや切符をアルバムに貼って保管。その時々の車両が載っていて、鉄道車両の変遷を知ることができる、なかなかお目にかかれないコレクションを出展。「結構、色々な人が見に来てくれた。鉄道マニアが一生懸命見ていた。40歳代の女性も、オレンジカードを分けて欲しいと興味がある様子だった」と関心の高さがうかがえた。
railroadphoto.jpg また、同会場では、お宝グッズのオークションも開かれた。鉄道の単線区間において、閉塞区間に1本の列車だけを通すために、運転士や機関士に持たせた通行証「タブレット」は5,000円で落札。これは、福島県内只見線で唯一使われていたものだが、9月22日限りで終わることになった話題の品だった。
 合図灯3点は1,000円で引き取られた。C62の車銘板を2万円で購入した札幌在住の福田さんは、「小樽にふらっと来て、偶然会場に来た。蒸気機関車に乗った世代ではないが、なかなか手に入らないと思う。家に飾っておきたい」と話していた。オークションは、9名が参加し、売上げの約50,000円は、東北三陸鉄道の義援金として使われる予定。
 10月13日(土)・14日(日)には、「旧幌内鉄道遺産と、空知の紅葉を訪ねる」と題して、旧幌内鉄道・手宮(小樽)から幌内(三笠)、夕張炭鉱と鉄道を巡る1泊2日の幌内鉄道全通130年記念ツアーが開かれる予定となっている。
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