「あなたの気持ちが“いのち”を救う」をキャッチフレーズに、小樽骨髄バンク推進会(代表・今裕マルハ橋本商会社長)が11月19日(土)に設立された。同会は、これを記念して、小樽市サンモール1番街小樽サンモール・ネオ前で「献血・ドナー登録会」10:00から16:00まで、小樽市生涯学習プラザ・レピオ(富岡1)で、「骨髄バンク・北海道ブロック・ボランティアセミナー」13:30から15:45まで行った。
骨髄移植は、白血病の中で、化学療法と並んで重要な位置を占めている。1975年に始まり、現在では世界で年間数万例もの患者に行われている。
骨髄移植によって白血病が100%治るわけではなく、非常に副作用の強く、患者にも大変な負担を強いれる治療法だといわれる。しかし、白血病患者を治癒に導く大きな選択枠であり、これにより、命を救われた患者は、数え切れないほど大勢いる。
平成17年9月末現在の全国の骨髄バンク登録ボランティアの数は21万人、登録患者数は3,035人となっている。このうち、30万人の登録者数があれば、骨髄移植待機患者1,762人の90%が、恩恵を受けられるという。
今代表は 「札幌と倶知安に骨髄バンク推進会があるのに小樽にはない。そして、少しでも全国骨髄バンク推進連絡協議会に協力できればと思い、小樽骨髄バンク推進会を設立しました。全国の登録者数30万人を目標に、様々な事業を行っていきたい。次の世代に継続してもらえるよう努力していきます」と意欲を語る。
「献血・ドナー登録会」には、10人を超える市民が登録に駆けつけ、約50名が「骨髄バンク・北海道ブロック・ボランティアセミナー」に参加した。同セミナーでは、笹井正晴・札幌北楡病院副院長・骨髄移植推進財団前医療委員が、「造血幹細胞移植について」スクリーンを使用し、参加者らに分かりやすく説明した。
その後、「ボランティア活動の役割と意義」についてパネルディスカッションが行われた。笹井副院長をパネラー、畠山重房北海道骨髄バンク推進協会運営委員長をコーディネーターとして、骨髄移植で治癒した患者、治療中の患者、ドナー体験者、白血病で子供を亡くした家族らを迎え、真剣な討議が行われた。