合同チャリティー公演『ハーモニー』 桜陽・潮陵演劇部が熱演


harmony1.jpg小樽桜陽高校演劇部(菊地美千顧問)と小樽潮陵高校演劇部(佐々木真樹顧問)の合同チャリティー公演が、7月24日(火)18:40から、市民センター(稲穂)マリンホールで開かれ、立ち見客が出るほどの観客で会場は埋め尽くされ、高校生が熱演する演劇を楽しんだ。
 両校の顧問の”合同公演をしたい”との思いが、チャリティー公演という形で実現された。桜陽20人・潮陵11人の31名が、キャストとスタッフを兼ね、広告交渉から道具や衣装作りなどを、5月から2ヶ月間にわたり、お互いの学校を行き来し、練習や準備に励んできた。脚本は、桜陽演劇部菊地美千顧問が14年前に書き上げた「ハーモニー」という作品で、17歳のハルヲと77歳のモモコとの交流を通して、命を繋いでいくことの尊さを描いた心温まるストーリー。
 高校生とは思えない演技力と次々と展開されるシーン、次第に誰もがストーリーに引き込まれ、時には面白く、立ち見客が出るほどの会場から笑い声が響いた。モモコがハルヲに思い出を語る長いシーンでは、練習の成果が感じられ見事に演じきり、1時間10分の上演は、短く感じられるほどで、皆に感動を与えていた。
harmony2.jpg カーテンコールでは全員が並び、桜陽高校演劇部・西田まゆ部長は、大役のモモコ役を無事に務め感極まり泣き出す場面もあり、「自主公演をいつかしたかった。こんなに大勢の方が見に来てくれた。皆さんの応援と手伝いがあってこの劇が出来たと思う。ありがとうございました」と挨拶し、大きな拍手が沸き起こった。
 潮陵高校2年生の越前淳己君は、「高校生がこれだけのことが出来るとは尊敬する。演劇を見て、自分もやりたいことに向って進み、みんなの前で発表できるような人間になりたい。素晴らしいの一言」。桜陽高校吹奏楽部3年生の上野莉愛さんは、「感動した。自分達も部活をしているが、人を感動させられるようなものを作りたい。演劇部が頑張っているのを見て、私達吹奏楽部も、いろいろなことにおいて頑張って続けていこうと思う」と観劇の感想を話した。
 9月22日(土)・23日(日)午後に、市民センターマリンホールで、高文連後志支部高校演劇発表会が行われる。後志支部は9校の演劇部が出場し、全道大会出場を目指して競い合う。入場無料。