日に日に寒さを増す小樽市内。日本海につながり道内有数の水族館として知られる、おたる水族館(祝津3)は、冬期休業まで残り2週間となった。
気温が低く朝から雪がちらつく寒い一日となった11月13日(日)。おたる水族館では、約500名の入館者が手袋やコート・ダウンなどで防寒し、イルカショーや海獣ショーなどを楽しんでいた。
今年で見納めとなるトマト(ラッコ)の13:50の餌の時間になると、家族連れや若いカップルが回りを囲み、「かわいい」、「本当に貝を叩いてる」、「食べてる、食べてる」と興じていた。
ラッコのトマトは、2000年10月から5年間、同館の人気者として、多くの入館客を楽しませていた。しかし、繁殖の可能性もあるとして、今期限りで静岡県沼津市の「伊豆・三津シーパラダイス」に譲ることになっている。来年からラッコ館には冷蔵設備があるため、ジェンツーペンギンやキングペンギンが移る予定。
同館の12日(土)までの入館者数は約31万人となり、昨年の総入館者数より約3万人少ない。天候の原因もあるが、旭山動物園などの影響も大きいという。「9・10・11月で少しずつ入館者が増えてきているが、今年は最初から少なかった。しかし、今年は閉館まで32万人の入館者を目指している」(同館)。
今年から始まった16日間だけの冬期営業を、来年の2月も16日間予定している。札幌雪まつりと小樽雪あかりの路の開催期間に合わせているもので、本館やイルカスタジアムのショーなどが見られる。今年の入館者数は6,019人だったが、来年はそれ以上の入館者数を期待している。