『北海道認知症の人を支える家族の会』 総会開く


ninchisho1.jpg 「北海道認知症の人を支える家族の会」(阿部武会長)は、5月26日(土)14:00から、グランドパーク小樽(築港11)5階「樹林」で総会を開き、道内から240名が参加した。
 同会は、昭和62年6月28日に設立し、認知症の人とその家族を支援し、福祉の向上を目指して活動している。平成23年度は、会員数が3,748名となり、平成24年4月では、道内47の支部がある。道内では、高齢化が進み、認知症は14万人に達している。
 阿部会長は「日頃、地域での認知症の方を介護し、深い思いで苦労していることに感謝と敬意を表する。認知症の方も年々多くなり、地域では家庭で認知症を支える家族をサポートしている。昨年の函館の総会以来、1年かけて検討してきた。独自の事業は難しく、皆さんのお世話になる結果となります。絆を深めるためにもよろしくお願いしたい」と挨拶した。
 平成23年度の事業報告や決算報告をし、平成24年度予算(案)へと続き、質疑応答では、活発な意見が交わされた。
 15:45から総会時恒例の研修会が開かれ、「笑って絆を深めましょう!」と題し、林家とんでん平氏が講師を務めた。
ninchisho2.jpg 林家とんでん平氏は、1980年に初代林家三平の最後の弟子となり、1986年に東京から沖縄の2,000kmを、リヤカーを牽きながらの落語行脚で、約4ヶ月をかけ日本縦断を達成。1992年には、本州4,000kmを140日間かけて手話落語行脚した。1999年には、ロシアで国際手話落語公演を行った。2003年に札幌市議会議員に初当選し、2011年に3期目の当選を果たしている。
 とんでん平氏は「認知症の状況には、ひとりひとりに違いがあり、理解するのは難しいが、支え合って生きていく。支え合わなければ何も運ばない。広い範囲で認め合いながら、お互いを支え合うことが大切。愛と思いやりと笑いで支えてもらいたい」と締めくくった。
 落語も披露され、会場は笑いの渦に包まれた。最後にとんでん平氏が手話を指導。「どんぐりころころ」を、参加者全員で手話を交えて歌い、和やかな雰囲気の中、閉会した。