小樽市総合博物館(色内1・青木良英館長)では、4月14日(土)9:30から、屋外に展示している鉄道車両のブルーシート外しが行われ、春の訪れと共に5ヶ月ぶりにその姿を現した。
昨年11月に補修をした後、風雪から守るため、業者によってブルーシートが、36車両に掛けられていた。シート外しには、NPO法人北海道鉄道文化保存会のメンバーや同館ボランティア、職員17名が参加した。
青木館長は「今年は、雪が多く低温で雪解けが遅かったが、雪解けも進み、早く車両を開放させてあげたい。怪我のないように気をつけてお願いしたい」と挨拶し、屋外に出て作業を開始した。
構内は、残雪も所々にあり、車両の上の雪や、雪解け水が大量に溜まっている箇所などに、参加者は注意しながら作業をしていた。また、今年は、いつもよりシートが掛けられた車両が多く、業者が掛けたため、頑丈に覆われ、取り外しに時間がかかった。
本館に近い車両の特急用ディーゼル動車「キハ82」から作業を開始し、長い冬眠から目覚めた車両が、春の暖かい日差しを浴びていた。「C5505」の蒸気機関車も姿を現わし、北海道鉄道発祥の地に相応しい光景が戻った。
市内女性は「初めて参加した。人数が少ないと思い、お天気も良いので手伝いに来た。シートを掛ける作業は、外すより大変だと思う。ゴールデンウィークには、沢山の子ども達が喜ぶ場所になっている」と話した。
4月15日(日)13:00から15:00まで、同じ作業が行われる。
同館では、冬期間閉鎖していた「アイアンホース号」の整備を進め、21日(土)・22日(日)に試乗会を開催し、28日(土)から本運転を開始する予定となっている。