小樽商科大学「一日教授会」が10月20日(木)18:30から、小樽グランドホテル(稲穂1)で開催された。
「丸井今井の閉店、駅前の市民プールの閉鎖など、元気のない話題が多い中、ひとつ我々小樽商大に何が出来るのかをテーマに『おたるの元気を取り戻せ―商大をどう活用するかー』今回も一日教授会を始めていきたい」と、秋山義昭小樽商科大学長の挨拶で「一日教授会」が始まった。
3年前から開かれている一日教授会は、市民から大学へ意見や要望をなどを交換する場として、商大と地域の絆を深めることが目的。第4回のテーマは「街の振興と活性化」。2部で構成され、第1部を「商大の実績と行政・産業界等が期待すること」、第2部は「おたるの活性化のために商大ができること(意見交換)」となった。会場には、学生10名、関係者50名、市民110名など過去最高の計170名が集まった。
第1部では、秋山学長が商大の地域貢献の実績や、今後の課題「大学もただ研究だけをやればいいというものではなくなってきている。これからの大学は、得られた成果を出来るだけ地域のために活用するということが強く求められている」などと説明した。その後、山田勝麿小樽市長、森川正一商工会議所副会頭が行政・産業界の立場、作家の蜂谷涼さんが文化人の立場で、街の活性化のために商大が果たすべき役割について話した。
第2部では、「商大生が小樽に住まない理由で、家賃が高い・バイトが少ないなど、理由はあるが、それをどうするのか聞きたい」、「商大の施設の開放」など、予定の時間よりも長く、商大への疑問や要望が投げかけられた。商大はこれらの質問に「小樽の魅力を知らない学生が多い。“小樽学”という科目で小樽の歴史・文化などを学ぶことを通じて,小樽の良さを理解してもらう」、「施設の開放は可能だと思います。しかし、授業中のこともあるので、ある程度の節度などを持って頂きたい」と答えた。
その中で、「まちづくりのビジョンがあれば聞きたい」と小樽市への質問に対して、山田小樽市長は「14万人、現在の人口規模にふさわしい街にしていくように考えている。色々な公共施設のシェアをしたい」と答えた。
最後に秋山学長は 「この一日教授会のQ&AをなるべくはやくまとめてHPに載せたい」と述べた。
参加した商大生・上村佳弘くん(18)は、「学生として、山の上にいるのではなくもっと街に下りてきて、市民の方と触れ合っていきたい。すごくおもしろかった」と語った。