おたるファミリーサポートセンター 会員研修会開く


familysupport2.jpg 「おたるファミリーサポートセンター」の会員研修会が、1月23日(月)9:50から、市民センター(色内2)1・2号会議室で開かれ、22名が集まった。2月27日(月)までの延べ24時間の研修を受ける。
 同センターは、昨年9月に設置され、10月から支援を開始している。母親の仕事や用事など、様々な理由で子どもを預ける場所として利用してもらおうと、かつて地域で助け合った相互援助活動を組織化した育児支援の仕組みで、平成17年度より交付金事業となっている。支援をする人を提供者と呼んでいる。
 初めに、小樽市福祉部子育て支援課・鉢呂善宏課長から、小樽市の子育ての支援事業の説明があった。「子育ては家庭のみに任せるのではなく、地方の自治体が支援していく必要がある。近隣との人間関係が減り、相談相手がなくストレスを抱え負担感が多い。親子同士の交流を図りたいと、様々な取り組みを行っている。
 朝里幼稚園内の専用ログハウスに開設した『わくわく広場』、銭函市民センターに開設した『あそびの広場』、奥沢保育所併設の小樽市地域子育て支援センター『げんき』、赤岩保育所内の『風の子』、各保育所を一般開放している。これからの支援の充実を図り、子育て支援をすすめていきたい」と述べた。
 次に、おたるファミリーサポートセンターの仕組みを、長谷川敦子アドバイザーが説明。「NPO法人北海道子育て支援ワーカーズが、小樽市の委託を受けて運営し、会員数は1月20日で、依頼会員100名、提供会員76名、両方会員1名。提供会員は、20から60歳と、いろいろな世代が今回受講している。子育ての環境は、30年間で様々に変化し、恵まれているようで大変である。昔は、近所の人に子どもを預けたりしていたが、今では出来ないのが現状。会員同士が助け合い、相互の援護活動を通して、依頼者が、援助者に安心を与え、家族のように支援するプロフェッショナルになるために、この研修の意味がある。
 支援内容は、子どもが元気な時の日常支援、病気の時、緊急時の支援。以前は、病気の時や緊急時のみのサポートだったが、今回は、日常的な預かりができるようになり、現在50件くらい依頼が来ている。日常支援には、事前に顔合わせがあるため、支援が始まると、面識があり安心できる。大切な命を預かるため、事故なく続けていくことを前提にして、24時間を勉強してもらいた」と話した。
 「子どもの遊び」講座では、NPO法人子育て支援ワーカーズより佐藤真理子さんと雨宮伸子さんが、竹返し、お手玉を使ってわらべ歌など、伝承遊びを教えた。
familysupport1.jpg わらべ歌は、言葉の離乳食と言われ、体や心に馴染みやすく、無理なく歌え、聞く能力を育てる。見つめ合い、触れ合い、言葉を交わす。こうして大人と信じ合う気持ちを養う。寝起きやおむつ替えの時は、「いちり、にり」・「いもやのおっちゃん」。抱っこやおすわりで、「めんめ」・「すーすー」。動きながら「よいしょ舟」・「おすわりやす」を、人形を使いながら説明した。受講者は、一緒に歌いながら、動作を覚えていた。
 依頼会員と提供会員の両方を希望する20代の2児の母は、「初めて受講した。自分の子どもを預ける時は、提供者の子どもたちとの触れ合いがあり、家で預かる時は、自分の子どもたちと接することになると思う。わらべうたは、子育て支援センターを利用しているので、今日の講義の半分くらいは知っていた。子どもと良く歌っている。わらべうたは、良いですね」と話していた。