市職員の“不注意事故”続発!結局、ツケは市民に!


 小樽市役所職員による、通常では考えられない不注意による車両事故などが続発していることが、開会中の9月市議会(第3回定例会)に提出された、専決処分報告から明らかになった。
 あまりのお粗末なケアレスミスの事故と損害賠償の続発に、市も研修会を開き、職員に活を入れるなど対応に追われている。
 第3回定例会の議案の(報告等)に載せられた市長の専決処分報告は7件。このうち、ほとんどが公用車による車両事故で、建設部・環境部・消防本部などの各部に及び、社会教育部職員による誤った指示による損害賠償もある。
 ことに今年7月には、4日、7日、13日と3回も車両事故が続き、そのお粗末ぶりが目立つこととなった。
 7月4日には、消防本部の広報車が、互い違いに駐車している2台の車をS字状に追い越す時に、1台の車をこすった接触事故を起こした。賠償額は17万8,239円。
 7月7日には、住吉神社脇の急坂でゴミステーションの不法投棄を見回っていた環境部の軽トラックが、サイドブレーキをきちんと掛けなかったため、坂道を滑り落ち駐車していた新車に衝突した。賠償額は35万9,000円。
 7月13日には、市立青園中で草刈り作業中に小石が飛び散り、車両に損傷を与えた。賠償額は20万2,640円。  
 このほか2月17日に発生した、砂止めの砂を運んでいた建設部のトラックが、ブレーキを踏んでスリップし前の車に追突した。賠償額は10万7,519円。
 これらの車両事故の他に、平成14年4月上旬に発生した社会教育部職員の誤った指示による灯油タンクの配管設備の移設による損害事故。賠償額は30万3,586円。
 「公用車による不注意事故が続き、職員に求められているプロ意識が欠けているとしか考えられない。車止めを持ち、きちっと掛けるとかすれば防げた事故で、市長も頭に来ており、冬に向かって研修会をやれと、きつく指示を受けた」(山田厚総務部長)
 車両事故の相手方の修理代は保険で支払われるが、保険料や公用車の修理代、一般の損害賠償などは、結局、市民にツケが回される。事故など起こせば、市民は自己負担、役所は市民負担の構図となっている。「日本一の貧乏都市」(山田市長)の職員は、ケアレスミスのツケを回せる“やさしき市民”に囲まれて幸せと言うべきか。
 (ケアレスミス:注意していれば防げたはずの間違い、失敗 <大辞林>)