小樽消費者協会(本前みさ子会長)では、12月28日(水)、消防庁舎(花園2)6階会議室で、市内全域のスーパーや市場10店舗から買い求めた、おせち料理の材料を中心とした年末食品試買調査を行った。
本前みさ子同協会会長は、「内容量がきちんと表示されているか、正しいかなどを調べ、毎年調査し、この時期の便乗値上げを抑止するために行っている」と話す。今年で44回目となり、消費者協会が発足してから、毎年続けている。
協会員10名は、試買調査9品目(長ねぎ・ほうれん草・大根・ごぼう・にんじん・三つ葉・竹の子水煮・里芋・みかん)を買い求め、また、見取り調査を3品目(鶏もも肉・豚肩ロース・玉子)の店舗での価格を報告した。
購入した野菜は、袋や容器から出し正味量を計り、100g当たりの平均価格を求め、先月と前年と比較した。以前、年末大売り出し5%引きと店内表示していたが、価格を引き上げて表示したり、量を減らして販売されていた例もあった。
今回の調査では、ほうれん草の袋に「葉肉の厚い」と表示されていたが、何も表示されていないほうれん草の方が葉が厚いという事があった。店頭表示298円が、購入価格198円となっていたり、里芋500gが597.1gと多く入っていた。多ければよいという事ではなく、適切な表示とは言えない。
小樽市生活環境部生活安全課消費生活係・荒井丈晴さんは、「竹の子の水煮のように密封状態の物に関しては、内容量表示より10%の誤差は認めれるが、ほうれん草や里芋には、そのような規定はない。今回は、調査のみで店舗へ直接指導まではしていない」と話す。
価格調査結果は、長ねぎ・ほうれん草・大根・にんじんは前月より値上がりしていて、三つ葉は2.6倍の値上げとなり、かなりの値上げが見られた。前月より価格が下がったものは、里芋・ごぼう・鶏もも肉・豚肩ロース肉。
半分以上の野菜の価格が昨年より上がり、肉類は下がった結果となった。
調査に参加した同会員は、「年末となると、価格が上がる事が具体的数値が分る。竹の子は道産にこだわっていたが、3年前は、中国産が多く国産が少なかったため、中国産で調査をしてきた。今年は国産の竹の子が多く、値段的には高い。売り方として、以前、みかんはグラムで計って売られていたが、最近では、10個入りと表示されている。この方が消費者が買いやすいのかもしれない」と話していた。